熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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春採湖のユースホステル

一昨日のブログを書いていて、思い出しました。

ユースホステルのスタンプ

釧路市立博物館がある春採湖の近くに、かつて、釧路ユース・ホステルというのがありまして(現在はもう営業していないことはさっきググって初めて知りました)、一度だけ、泊まったことがあります。上のユース・ホステルのスタンプにあるように、宿泊したのは、1989年の11月24日。およそ北海道観光には向かない時期で、北海道ワイド周遊券を手にして旅行していたぼくは、いろんなユース・ホステルに電話してみるも(断られる以前に)電話に出てもらえず(公式には休業期間ではなくても休んでいたのだと思います<お客なんか来るわけないもんね)、ようやく泊まれたのが、釧路ユース・ホステルでした。

釧路には、釧路まきばユース・ホステルという人気のユースもありまして、ぼくは、その時点で、「まきば」には何度か泊まってました。まきばは小じんまりとしていて雰囲気のいいユースだったことに加え、釧路駅から歩いていけたのも利用しやすくて(しかし今だったらあんな距離は歩かないだろうな)、それに比べると、釧路ユースは、これといった特徴がない(よくも悪くもホステラー=旅行者=間の口コミ情報がない)うえに、釧路駅からバスに乗らねばならないのがネックでした。バスに乗らねばならない、というのは、時間の問題というよりも、バス代を払わねばならない(=北海道ワイド周遊券では乗れない)、という点で、選択肢から外れてしまっていたのでした。

文字が滲んでますが、下から二つ目が、MAKIBA YH=まきばYHです。

ユースホステルのスタンプ

ついでにいうと、原生花園YHに泊まったのは、湧網線のさよなら列車の日です。この頃は、まだ、同じ宿に連泊するんじゃなくて、毎日、違うところに泊まってたんだな。

1989年11月24日に話を戻すと(それにしてもぼくはどうしてこんな時期に北海道旅行なんかしてたんでしょうね?)、いくつかのユースが泊まれなくてようやく探し当てた釧路ユースの宿泊客は3名で、うち1名は、なんと、同じようにオフシーズンの北海道をほっつき歩いていた、中学高校時代の先輩でした。もう一人が(たしか英国からの)留学生の女子大生で、翌日、3人で、釧路市立博物館を見学してから、細岡大観望(と当時はまだ呼ばれていたような気がする)じゃないほうの釧路市湿原展望台に行ったりして、要はこの頃は普通に旅行しちゃってたもんで、いま思い返せばせっかく春採湖の近くに行ったのだから釧路の石炭列車群を見に行けばよかったのに…と、この点は、それよりも7年前に初めて北海道を訪れたときに白糠線に乗らなかったのと同じぐらいの、ちょっとした後悔です。

あれから28年。

線路と貨車

ここに、背の高い(レールの幅が狭いからそう見えるだけでじつは小さな)機関車がたくさん走っている写真や、下のほうを走っている釧路臨港鉄道の日本の鉄道っぽくない写真は、憧れを抱いて見ていたのに、その頃は、そんなことよりも、ユースに泊まったり、植物や動物を愛でたりするほうが楽しくなっちゃってたんだなあ。初めて北海道を訪れたときには、ものすごく気になってても、そこまでの余裕もなかったし、今と違って情報を集めるのも大変だったから、釧路の、駅からかなり離れたところにおもしろいものがたくさんあるらしい、ぐらいしか、わかんなかったんですね。

※釧根地域の簡易軌道に関するNHKニュースの特集は、いよいよ、明日(23日(金))午前5時台のNHK「おはよう日本」での放送です(午前5時半ごろとのこと)。
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簡易軌道特集が全国放送されます

先週、NHK総合テレビの「おはよう北海道」で放送された「”簡易軌道”に光をあてたい」が、こんどの金曜日(23日)の早朝5時台に、全国放送されるそうです

NHKニュース画面

簡易軌道とは何か?は、釧路市立博物館発行『釧路・根室の簡易軌道』の「はじめに」に、とてもわかりやすい説明があります。その一部を紹介しましょう。

《北海道の開拓地は泥炭地や火山灰地も多く、春の融雪期には道路は「ドロドロ」状態、交通が極めて困難となり、それが開拓の障害ともなっていました。そこで内務省北海道庁(国)は道東・道北を中心に、レールでの輸送機関「殖民軌道」を計画します。まず1924(大正13)年に厚床〜中標津が開通、その後次々と敷設されました。(中略)戦後の内務省解体により農林省所管となり、「簡易軌道」と呼ばれるようになります(一部で戦中から)。(中略)簡易軌道は、地方鉄道法(現 鉄道事業法)や軌道法による「鉄道・軌道」ではありません。レールと車輪による交通機関という面では確かに鉄道・軌道ですが、運輸省ではなく農林省、北海道開発局が所管していたことからもわかるように、法令的には「似て非なるもの」、土地改良法に準じて管理された「土地改良」のための施設です。》

本の表紙 釧路・根室の簡易軌道

この冊子(『釧路・根室の簡易軌道』)は、釧路市立博物館創立80周年記念企画展「釧路・根室の簡易軌道」の展示内容を元にして作られたものだそうですが、136ページの中に、写真や図表や文章がこれでもかというぐらいに詰め込まれた、ものすごく貴重な資料集です。実際に簡易軌道に関わった方々(多くは戦前生まれの方々)から聞き取ったお話がたくさん載っているなど、非常に史料的な価値の高い冊子です(博物館の通販でも買えますし、東京都内なら書泉でも買えるようです)。

簡易軌道というのは個人的にもともと非常に関心の高い分野でありまして(前にも書いたかもしれませんがブルートレインよりもナローゲージを好む少年でした)、我が家の本棚には、こんなのも並んでます。

本の表紙 簡易軌道を特集した鉄道雑誌

これらも貴重な写真やデータがたくさん載っているのですが、発行部数が少ないからなのでしょう、いずれも、お値段は、それなりにしました。そんな中で、今回は、釧路市立博物館をはじめとする関係者のみなさんのご尽力により、これほどの資料を集めた冊子が手軽に入手できるのだから、本当にありがたいことです。
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花の浮島 礼文島でお待ちしております

30年前からお世話になっている礼文島の民宿海憧が、アルバイトさんを急募中です。よろしくお願いいたします。

そんな告知も出ている海憧嫁ブログの直近タイトルは「これから花のシーズンに!ご来島お待ちしてます。」ってことで、礼文島の固有種であるレブンアツモリソウはもうほとんど終了ですが、素人でもわかりやすい派手な色の大きな花があちこちに咲き乱れるのは、これからです。

たとえばエゾカンゾウ。

エゾカンゾウの黄色い花の群落

これは、ある年の、6月の終わり。相手は自然だから、6月の終わりにこの同じ場所へ行けば同じようにエゾカンゾウがたくさん咲いているかといえばもちろんそんなことはないわけで、だけど、仮にこの場所のエゾカンゾウは終わっていたとしても、これよりも標高の高いところへ行けば、別の花がたくさん咲いているかもしれない。

かくいうぼくの、このときのお目当ては、もっと上の、海がきれいに見える場所だったのですが、このときはまだ少し時期的に早かったようで、下のほうはとてもきれいだったのですが、上のほうはまだ花が咲いておらず、緑の草原状態でありました(とはいえ、それはそれで、とてもきれいです)。

花だけじゃない。夕日もあります。

トド島の脇に落ちる夕日

民宿海憧の目の前が海で、6月の下旬は、ちょうどこんな感じで、礼文島の北側にある海馬島(周囲4キロの無人島)の脇に、夕日が沈みます。季節が進むにつれて、夕日の沈む場所はこの写真でいうと向かって左側のほうにずれていって、8月のお盆の頃になると海ではなく陸地の向こうに落ちていきます(下の写真)。

スコトンの向こう側に沈む夕日

ウニもあります。下の写真は、ある年の、6月の終わり。

バフンウニ

礼文島への旅にはハートランドフェリーをご利用ください(というか、ほかには手段はないんですが)。ご宿泊はぜひ民宿海憧へ(ご予約はお早めに)。そんなに激しく歩かなくてもそこらじゅうがお花畑になってるし、ちょっとがんばって歩けば海も山も花もある夢の世界が広がっています。

この本はとてもよい本です(事前に買ってから出かけましょう)

杣田 美野里,宮本 誠一郎
北海道新聞社
¥ 1,296
(2012-05-01)

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理屈じゃないんだ!

土日ともに晴れたのは2ヶ月半ぶりなんだとか。

そんなこととは無関係に、引きこもって、勉強中。

6月2日に放送されたNHKスペシャル(北海道ローカル)
NHKスペシャル 鉄路縮小の衝撃 私たちは何を選ぶのか

批判するのは簡単だけど、そうじゃなくてさ、って話。

MOTレール倶楽部石黒代表 地元が残したいと思わなければ路線は残らない
網走市観光担当者発言 地域みんながここの路線を残そうとしている活動が目に見えて分かる
網走市観光担当者発言 そういうのは行政だけではとてもじゃないけどできない

これだって批判する人は批判するんだろうけど(行政だけじゃてきないなんて言うな、とかね)、やっぱり、基本は、みんなでどうするかを考えて、実行すること、なのです。個人が簡単に意見表明できちゃう時代になっちゃったからってこともあるんだろうけど、誰が悪いだの、リーダーシップを発揮せよだの、他人に何かを期待する(または他人のサボタージュを責める)ような声が少なくないのは残念なことですが、それを嘆いたって仕方がない。

視聴者意見 誰かが解決してくれるという道民の潜在意識の払拭を。北海道の鉄路を守るのは俺たちだ!という意識で!

いつも言ってますけど、関係者は、みんな、何もしていないわけではない。だから、たとえばヘッドマークがおかしいからといって、こんな会社はダメだとか言うのは、やめましょう。そんなこと言っても、言われたほうが気分を悪くするだけです。

録画した番組を見てて、いまさら、みたいなことも含めて、すごくたくさん違和感あったんですが(これまたいちいち揚げ足を取られないように補足しておくと「違和感=発言者や番組構成に対する否定」ではなく「なんかしっくり来ないな、なんか違うんじゃないかな」という思いです)、最大の違和感は、そもそも鉄道を残したいのか否かの前に、カネの話が出てきちゃうことことです。

テレビの生番組で、しかるべき立場にある方々が、そういうことを軽々に言えないのは、わかる。だから、パネリストの方々に対する批判をするつもりはないのですが、番組への投稿(2,000通って言ってました)を寄せた方々(の意見の多く)も含めて、残したいのか残さなくてもいいのか、を決める前に、カネの話をしちゃってることに、ものすごく、違和感があるんです。

個人的な話でありますが、この十数年間、ベンチャービジネスの現場を評価する側あるいは実践する側で見聞きしてきて、ビジネスだからカネも話ももちろんするんですけど、カネがあるからビジネスをやるんじゃなくて、こういうビジネスをやりたいからそのために資金を調達するってのが基本であって、本当は1億ほしいんだけど1千万しかないからじゃあやらない、でもなくて、1千万しかないならば1千万でできることを考えるのがビジネスです。とくに、資金のないところから始めねばならないスタートアップのベンチャーは、そういうものです。

ぼくは(行政寄りの仕事もやってますけど)どちらかというとそっち寄りの人間なので、北海道の鉄道の存廃の話になったときに、カネの話が先に出てくるのは、どうにも違和感があるのです。

まず、残すか残さないか、であって、残すと決めたらそのためにどうするか、そこで資金の話が出てくる、というふうにやらないと、堂々巡りになっちゃうんじゃないか。

理屈は後づけでいいんです。まず、残すなら、残すという方針を決めて、そのために何が必要なのか、何をするのか、であって、インバウンドがたくさん来るから大量輸送機関である鉄道を残すべき、なんて理屈から入っていくと、やっぱり、そこは、論破されちゃうと思うのです。

これは5年ぐらい前から言ってるんですが、個人で来ている外国人旅行者の動きって、ぼくらがかつて北海道ワイド周遊券を持って旅していた頃によく似ているように思うのです。その辺の統計は持ち合わせていませんが、だから印象に過ぎませんが(この1〜2年はあんまり道内を動いてないんでわかんないんですが)、かつては観光客の乗降が多かった駅、たとえば登別(登別温泉)とか上川(層雲峡)とかってのは、個人の観光客がレンタカーで動く時代になってからは往時の賑わいが失われていたのに、インバウンドが増えてきてからは、けっこう、乗降があるように思います。

それがわかるのは、ぼくは、北海道ワイド周遊券の時代を知っているから。

その頃を知っている世代としては、ぼくは、わりとギリギリのところなんじゃないかと思ってます。もう、そういう時代を知らない人が増えてきている。だからこそ、観光や旅行における鉄道の魅力を体験的に知っているぼくらは、その魅力を伝えて、まだまだこんなふうにやれることがあるじゃないか、極論すれば公共交通機関だの大量輸送機関だのの定義から離れるぐらいのことをして、北海道の鉄道を(残すのではなく)より積極的に活用することを提案していかねばならないのだろうなあと思ってます。
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カレーもいいけど 鉄道もね

オトン104号は、明日(6月15日)発売です。

表紙 カレーの写真が載っている

ほんのちょっとだけ、お手伝いさせていただいたので、発売日に先駆けて、掲載誌を送っていただきました(ありがとうございます)。明日の朝には、コンビニなど、北海道内各地の店頭に並んでいることと思います。

表紙は「みんな、カレーが大好きだ。」の文字と、見てるだけで食欲がそそられるカレーライスの写真ですが、カレーは第一特集でして、ぼくが関わったのは第二特集のこちらです。

道東一周鉄道旅行記 の 見出し

すごくきれいな和田さんの直筆文字も多数掲載(<視点がマニアック?)。このブログで5月22日に(さらっと)紹介した「鉄ちゃんと鉄子の宿」も紹介されています。

眺めてるだけで、道東一周ぐるっと886kmの鉄道旅に出たくなってきた(^^)
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