熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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曽田のハットトリックを振り返る

美しい思い出を語って幸福になることほど唾棄すべきことはないと思うのではありますが、今夜だけは許してください。

2002年11月30日、J1最終節@札幌ドーム。このビデオ、もう、何度見たかわかんないほど見てるんですけど、また見てしまいました。

1点目。

札幌1-3広島の後半9分、左から相川が入れた低いクロスを、相手DFと競りながら右足のアウトサイドで流し込む。

2点目。

広島に勝ち越されて札幌3-4広島となった直後の後半43分、相川がヒールで流したボールを右足でシュート。

曽田の2点目=同点ゴールの直後。相川、今野、曽田。


この試合の中継のハーフタイムに流れていたCM。


3点目(ハットトリック)。

延長前半9分、左から森が上げたクロスを、下がりながらのヘディングで、Vゴール(Jリーグ最後のVゴール)。札幌5-4広島。

何度見てもこの試合はおもしろい。


ヒーローインタビュー。


この試合といえば、このシーンも忘れられない。

稲妻レッグラリアート!

ついでに、曽田のJ初ゴール(画面左端が曽田)。

小倉との交代出場直後、バーヤックが折り返したのを左足でシュート。当時たしか名古屋在住だったロッテファン(7年後の現在は結婚間近)が「ディフェンダーなのにシュートうまいですね」と評したゴール。

思い出に浸るのはこれでおしまい。前へ向かって進もう。
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曽田雄志 現役引退



コンサドーレ札幌 曽田雄志選手 現役引退のお知らせ

引退であれ移籍であれ、曽田がいなくなるなんて、まったく想像したことがなかったから、いまだに事実を受け入れられずにいます。ただただ、呆然とするばかりで、どうしていいのか、わかりません。

コンサドーレ札幌がもっとも華やかだったシーズンが2001年であったことは、衆目の一致するところでしょう。ウィルと播戸の破壊的2トップ、佐藤洋平−名塚−野々村のセンターライン、そして監督は岡田武史。夏には札幌ドームが開業し、最終節のセレッソ戦(89分に藤ヶ谷が大柴健二に股抜きされて負けたのだが)ではドームの上の通路にまで観客がぎっしりという、今となっては夢のような光景が思い出されます。

その後のコンサドーレは坂道を転げ落ちるかのごとく…なんてことはないんですが、結局、あれから、あのレベルにまで戻ることは一度もなく、プロ野球球団が来てしまった今となっては、もうあの熱狂を取り戻そうと本気で考える人すら、ほとんどいなくなってしまったように感じます(自分も含めて)。

後世の人がコンサドーレの歴史を語ることがあれば、03年と04年の間の、すなわち経営規模を大幅に縮小したところに一つの大きな断絶を見て取ることになるのでしょうが、個人的には、02年と03年の間に、大きな境目が存在しているように感じています。02年までは、遅れてきた地方Jリーグバブルの熱狂の余波でスタジアムに行くことができましたが、03年からは、少なくとも03年の途中からは、覚悟を決めざるを得なくなりました。スタジアムにゲームを見に行くのは娯楽ではない、義務なのだ、と。

あの熱狂と、その後の苦闘をすべて知っているのは、もはや、曽田雄志だけです。その曽田が、入団した01年の喜びを超えることがないままピッチからいなくなるのは、応援してきた側として、なぜかわかりませんが、申し訳ないような気持ちになってしまうのです。

私が言うまでもないことですが、入団当初の曽田は、こいつどうしてプロになれたんだと思うぐらいに、下手でした。いまだかつて、あれほど下手なJ1の選手は、見たことがありません。曽田が、多くの観客から声援を送られるようになったのは、柳下監督時代の後半あたりから、だったのではないでしょうか。最初の頃なんて、曽田を応援している(だから上の写真のようにやたらと曽田のサインを持っている)私は、曽田のファンです、などとは、よほど親しい人以外には、口にすることができなかった。

もちろん、あのJリーグ最後のVゴールとか、曽田が輝いた場面は、瞬間的にはありましたが、それでもやはり、曽田といえば危なっかしい選手、のイメージはついてまわりました。いや、今でこそ彼は最初からディフェンダーのような顔をしていますが、最初はフォワードでした。この話は私はしょっちゅうしてますが、02年セカンドステージの厚別でのFC東京戦の前半終了間際、誰も背負っていない状態でのポストプレーから誰もいないところへ落としたときの、スタジアム全体がどよめいた瞬間は、いまだに忘れることができません。

私がまだ深夜のテレビ番組を見ていた頃、02年のオフの、あのハットトリックの後には、平川さんの質問に「ディフェンダーで行きたい」と言った、のは、オンエアではなく、その後の平川さんのコラムか何かで知ったのかも。テレビカメラに向かって「みなさん心配だと思いますが心配させないようにプレーしたい」といった内容のコメントをしたのは、水澤さんが持ってきたテレビ番組だったから、05年のオフでしたか。

それとね、スカパーの、ワールドカップジャーナルの06年ドイツ大会版で、えのきどいちろう氏が曽田の名前を出していたそうで(私は見てません)、その情報を教えてくれた人から「あれは大熊さんの影響でしょ!」と言われたときは、なんだかとても嬉しかった。それはきっと04年4月に笠松のバックスタンドでえのきどさんとご一緒したときに、私が曽田のことを吹き込んだからなのだ。えのきどさんはそんなことは覚えていないかもしれないが、私はそうに違いないと確信している。ついでにいうと上のリンク先にある「読書家」という情報は、私が与えたものだ。ちょうどそのとき出ていた月刊コンサドーレに曽田のプライベートを紹介するページがあって、大事にしているものは谷崎潤一郎の本だったか、そんなことが載っていたのだ。

えのきどさんの話を書いていたらなんとなくえのきど文体になってきたような気がしますが、気のせいだと思います。

いやいやいや、こんな話をしていたら、いつまでも終わらんですよ。とにかく、私は、まだ、この事実を受け入れることができていないのです。だからといって無視するわけにはいかない出来事なので、とりとめなく、書いてみた次第。
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[2009-J2]第48節 札幌 vs 富山 @ 厚別

コンサドーレ札幌 1-1(0-0,1-1) カターレ富山

53分(0-1)[富山]石田
83分(1-1)[札幌]石井

やっぱりね、難しいんだな、こういうふうになっちゃうと。チームの成績が悪くなってくると、スタンドから耳を塞ぎたくなるような罵倒が出てきたりするものですが、それすらないんだもの。当面の目標が消えてしまって、見る側がテーマを見出しにくくなってしまって、スタジアムの空気が妙に弛緩していて、だからというわけではないしまたそうあってほしくもないけれど、ピッチ上の選手たちも、練習やってんじゃないか、いや、練習にしても緊張感なさすぎだろと思うような、気の抜けた凡ミスばかりで、おまけに風が強くて(<厚別ではいつものことですが)寒くて、途中で帰ろうかと思っちゃった。

ハファエルを先発させて、上里が中盤の右サイド、中央に宮澤とダニルソン、左に砂川、ということで、並びでいうと4-4-1-1みたいな感じなのでしょうが、ハファエルの辞書にディシプリンという言葉はないらしく、なんでも自分でやりたがってあっち行ったりこっち行ったりするから、真ん中の二人は大変で、結果的にダニはフォアリベロみたいになっちゃって、こうなったときに宮澤が試合をコントロールできるかというとまだまだ。それでも(それなのに)前半はポゼッションできたんだよな。何度かあったチャンスでちゃんと決めておけば、ね(いつものことか…)。

ハファエルがクライトンとかウーゴ(<古いね)並みにボールをキープできるなら、あちこち行って自分でやろうとしてもまだなんとかしようがあるんだろうけど…中盤に頼りないフリーマン(<なんじゃその概念は)を置いておくほどの余裕は、いまの札幌には、まだ、ないんですよ。

失点はじつにもったいなくて、高原がグラウンダーで来たバックパスを同じ方向にグラウンダーで返したのを、富山15石田にさらわれて決められた、という、高原以外には誰にもどうにもしようのないもので、あれで一気に意気消沈しちゃったのは、まあ、状況を考えると、仕方がないかもしれません。

終盤は、左サイドバックだった岩沼をボランチにして(岩沼がトップチームで中盤やるのは初めて)、芳賀を中央に置く3バックにして、元気とケンゴの2トップという、まあ、思い入れはしやすい形になって、しかもケンゴが「らしく」決めてくれたから、帰らなくてよかったとは思ったけど、それだけでした。

ロスタイム5分もあったのかね?

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[第89回天皇杯]3回戦 清水 vs 札幌 @ アウトソーシングスタジアム日本平

清水エスパルス 2-0(2-0,0-0) コンサドーレ札幌

0分(1-0)[清水]永井
20分(2-0)[清水]永井



私にとっては今シーズン最初(でおそらく最後)のアウェーゲーム生観戦。現在のチームの目標が、J1昇格ではなく、その先のJ1に定着できる力をつけることにあるならば、この試合は今シーズンもっとも大事な試合になるはず。しかし、テレビ中継はない、ならば、現地に行くしかない、との思いで馳せ参じたのですが、結果は、J1の上位チームに軽くいなされて終わりました。

最初の失点は、開始30秒余りでした。流れを説明すると、札幌のキックオフで試合開始→清水陣深くの右サイドへ蹴り込む→タッチを割る→清水スローインから清水の選手(岡崎?)がタッチライン際をドリブルで突き進む→前のめりの姿勢でドリブルするところへ後方から追う格好になった石川が足を上げて胸を蹴るような形になりファウルをとられる→清水すばやくゴール前中央へ放り込む→札幌の選手はまったく準備ができておらずゴール前へなだれ込んできた清水の選手(山本?)がフリーでシュート→ポストに当たって跳ね返る→これを永井が押し込む、という具合。

これで奮起するどころか、その後も清水の早いチェックの前に何もさせてもらえず、しかし清水の攻撃に迫力があったわけでもなく、膠着した状態が続く…と思っていたら、清水の最終ラインからのロングボールに、吉弘が手を上げてオフサイドをアピールするも、ぎりぎりのところから飛び出した永井が抜け出してボールに触り、石川が追いかけて高原が前に出てくるも、両者が永井を挟み込むほんの寸前で永井が足を伸ばしてボールを前に転がし、そのまま無人のゴールへ。

もうこうなったら札幌は点を取りに行くしかないのに、リスクを回避することが第一であるかのように、相手のプレッシャーがないところへパスを送るばかりで、ときどき思い出したように左サイドの砂川の前のスペースへロングフィードを送るもののつながらず、ペナルティエリアに侵入できた場面なんかあったかなぁ…

パスを受けた選手の次のアクションは、何かを意図してというよりも、とりあえず安全なところに渡しておこう、みたいな感じで、こうなると、ドリブルで突っかけられる古田と藤田の欠場は痛かった。代役の石井は、右サイドでボールをもらうと、芳賀がオーバーラップしようがしまいが中へ入っていくことが多くて、それはまあいいんですけど、次の選択は逃げの横パスだったり、誰も反応できないスルーパスだったりで、いや、まあ、石井だけではないんですけど、シュートらしいシュートは、ダニルソンのミドルがシュートになる前に相手に当たったのと、35分ごろのキリノの落としを受けた宮沢のシュート、それと終了間際のキリノぐらい。

ところが後半になると一転、開始早々にハファエル(石井と交代で出場)の突破からいきなり札幌のコーナーキックが二度続き、ポゼッションも決定機の数も、札幌が上回っちゃうんだから不思議です(ただ、清水に2点のリードがあったということは、割り引いて考えねばなりません)。ハファエルのドリブルやオフザボールの動きで札幌に相手の守備を崩す意図が出てきたのと、上里を右(!)のサイドハーフ(前半の石井のポジション)に置いたことで、左の砂川と合わせて起点が作れるようになったのが大きかったのかもしれません。が、やっぱり、点が入らんのだな。砂川の強烈ミドルが相手GKの正面だったり、キリノがマークを振り切ってシュートしても枠に飛ばなかったり。

攻撃のリズムが作れたからなのか、前半は危なっかしかった最終ラインの守備も落ち着き、クロスを入れられても真ん中に届く前にカットしちゃったり、それがこぼれるとそこからつないで攻撃につなげられたりと、前半とは大違い。最後の最後まで、札幌が1点返せば何か起きるのではないかと思えるぐらいに、押し込んではいたんですけどね。後半のピンチらしいピンチは、最後のほうの、札幌が総攻撃を仕掛けたところで、カウンターから岡崎に見事なボレーを打たれた(高原がセーブした)場面ぐらいでしたからね。

J1上位と真剣勝負ができるいい機会、のはずだったのに、とにかく、最初の凡ミスで、すべて台無しになってしまったのが残念でした。ぽかぽか陽気、少ない観客、ゆるいセキュリティ(Jリーグ所管じゃないからね)などなど、緊張感とはほど遠い、秋の休日、って感じでした。
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[2009-J2]第47節 仙台 vs 札幌 on TV

ベガルタ仙台 1-0(0-0,1-0) コンサドーレ札幌

66分(1-0)[仙台]中原

スカパー180ch、解説鈴木武一。

妥当な結果でしょう。内容的には互角だったと思いますが、決定機の数は仙台のほうが多く、また、毎度のことですが、緊張感のある戦いが持続できている相手との紙一重の差が、スコアとしてあらわれたように思います。

序盤から仙台がボールを持つ時間が長かったものの、その割には、やられている感じがしなかったのは、インフルエンザから復帰した石川の存在ゆえでした。石川がセンターに戻ってきたことで、西嶋を左サイドバックにまわすことができて、このところ続いていた最終ラインの不安定さがすっかり消えました。こうなると、カバーリングに長けた芳賀の長所も生きてきます。前半の途中から藤田が左サイドで長い距離を走る場面が増えたのも(トイメンとのバランスはあるにせよ)後ろに西嶋がいたからでしょう。

それだけに、失点の場面は、もったいなかった。その直前まで、札幌の攻勢が続き(しかしなあ、パスまわしてねえでシュート打てよっ!とも思いましたけどね)、カウンターから右サイドを関口に破られ、吉弘と石川が関口に引っ張られる形になって中央にぽっかりできたスペースに中原が後ろから飛び込んできた、のだったと思いますが、あのとき逆サイドに立っていた半袖の選手(西嶋か?)が中原の飛び出しをケアできていれば…

札幌の最大のチャンスは、左サイドからドリブルで入ってきた古田が粘って折り返したボールを、中央のキリノが相手を背負いながらも落として、そこにトップスピードで入ってきたハファエルがズドン!の場面でしたが、あれが決まらないとなると、やっぱり、厳しいでしょう。堅守の仙台(センターバック二人合わせてここまで欠場が1試合しかない、というのは、すごいことですよ)に対し、崩すところまでは行くのに、その先が決まらない。結局、今年は、ずっとそうだったわけですけど。

キリノがだんだんとストライカーっぽくなってきた(もともとストライカーですけど)のは頼もしいのですが(<こんなこと思ったのは今年ずっとキリノを見てきて初めてだ)、一方で、点を取りそうな雰囲気の出てきたキリノにポストプレーヤーとしての役割まで求めるのは、酷であるように思えてきました。その辺の役割をカバーするのは、本来は宮澤なのでしょうが、どうも、宮澤は、いいときと悪いときの差が、まだまだ、はっきりしちゃうんですよねえ。今日なんか、いたのかいないのかわかんなくて、ハファエルとの交代が出たときは、納得しちゃったもの(そしてハファエルが動きまわりはじめたら、途端に攻撃のリズムが変わったからなあ)。来季の10番は宮澤がつけるべきであって(11番でグッズたくさん作ったわけでもないからいいでしょ)、だから宮澤にはそれなりのレベルを期待したいし、それができれば、よくわからない外国人FWを獲得するよりも、よほどの戦力アップになるはずなんだよなぁ。

来週は天皇杯清水戦。今季もっとも意味のある一戦になるはず。西の復帰は間に合わんのか?
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