熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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そんなにUが好きなのか

紙の本でなく電子書籍にしなさいよ、紙の本は場所を取るんだから…と言われそうな気がしながらも、やっぱり紙の本を買うのは、結局、ぼくは、本や雑誌に書かれたコンテンツだけでなく、本という物体が好きなんです。そうでなければ、わざわざ、文庫化された『1984年のUWF』を買ったりしません。



『1984年のUWF』は、Numberに連載されたときに、全部、読んでました。だから、単行本は、買ってません。しかし、先月出た文庫版の帯に「UWFブームの震源地!」とある通り、この本をきっかけにいろんな話が出てきて、やっぱり、手元に置いておきたいなと思うようになって、だからといって今さら単行本もなあ、そのうち文庫になるだろうからそのときにしよう…という、そのうち、が、意外に早くやってきたというわけです。

単行本を手にしていないので知らなかったのですが、この本では、Numberの連載時に掲載されていた写真は、ごく一部しか使われてないんですね。Numberの連載時にあった、リングに横たわる藤原喜明とフライングボディプレスを仕掛ける佐山タイガーの視線が交わる写真とか、すごく、よかったんだけど、連載がまとまって本になるときというのはそういうものなんだろうな。新聞の連載小説だって、連載時のイラストをいちいち単行本に載せてられないもんな。

ぼくは、やっぱり、まだまだ物語の序盤の、ユニバーサルの頃の、この部分が好きです(これはNumberで連載やってたときにもこのブログに書きました)。

《前田は自分ひとりならば、新日本プロレスに戻ることができるのだ。だが、もし前田が去れば、その瞬間にUWFは崩壊してしまう。木村にも剛にも、営業の連中にも家族がいる。彼らを見捨てるわけにはいかない。前田は自分の将来に絶望しつつも、仲間のために必死にUWFに踏みとどまろうとしているのだ。》

かなりおかしなことをやってみたり、ときに仲違いしたりすることがあっても、時間が経つとほっとけなくなる前田は、やっぱり、いい人なんだと思う。その点では、とんでもないことをやり続けても世の中のすべての人から見捨てられるわけではない猪木に似ている。上の引用した部分は、前田が「猪木ってヤツに騙された」と《ポツリと言った》場面から始まるんですけど。

私設UWF 中野巽耀自伝』は、年度末の仕事に苦しんでいる最中、どうにも出口が見えなくてウンウン唸っているときに読みました。あの感じは、鉄道雑誌を買うのを一切やめていたのにプロレス雑誌だけは欠かさず買っていた大学受験の頃に似ています。あの頃、よく買っていたのは、週刊プロレスでもゴングでもなければファイトでもなく、東スポから出ていた「ザ・プロレス」というタブロイド版の週刊誌(だったかなあ?)でした。そのマイナーさも、中野龍雄の自伝に通じるところがあって(これ、わかる人すごく限られるだろうなあと思いながら書いてます)、だから、そこは、蝶野でも桜庭でもないし、ましてやライガーではないのだ。

スポーツ報知ウェブ版(2020年4月3日)の”純UWF“中野が見たアンドレ戦直後の前田日明…金曜8時のプロレスコラムには「Gスピリッツ vol.55」について《それにしてもマニアックすぎる》《マニアックにもほどがあると言いたくなる》と書かれているのですが、中野選手の自伝に山田恵一が(いい人として)登場するくだりを読みながら、そういえば、古舘さんと小鉄さんがやってたラジオ(なんかそんなのがあったのよ、よく覚えてないけど)で小鉄さんがガッツある新人として山田恵一のことを語っていたことがあったなあ…なんてことを書いているオレは(自分では別にそんなに詳しいわけじゃないと謙遜でもネタでもなしに本気で思ってるんですけど)やっぱりマニアなのだろうか?

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