熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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夢の途中



そう簡単にはタイトルは取れないんだよ。

そんなふうに言われているような結果でした。後半43分に小林悠のゴールで勝ち越されたときは、まだ時間あるよ!と叫びながらも、正直、もう、負けたと思いました。その直前に、怪我明けゆえか本調子にはほど遠かったチャナを起点に、この試合で初めてといっていいぐらいきれいに川崎の守備を崩して武蔵がゴール前に抜けたのに武蔵がシュートを打ちきれなかったシーンがあって、あの時間帯のああいうところで決まらないとやられるんだよね、ああやっぱりね、小林はすごいね、なんて話を、隣りにいた友人としてました。

表示されたアディショナルタイムを過ぎて、もう、間違いなく、これがラストワンプレーになるであろう右からのコーナーキックで、ソンユンが上がってきたとき、川崎戦だからなあ、97年の第1戦も後半40分過ぎに突き放されてもうダメだと思ったら最後にディドが上がっていって追いついたんだよなあ、なんてことを思い出してはいたけれど、でも、これが跳ね返されて試合終了なんだろうなと思ってました。それでも、去年までは相手にしてもらえなかった川崎と、これだけの勝負ができたのだから、まあ、よかろう…

そこで、あの、まさかの、深井のヘディングシュートですよ。誰が決めてもしびれる場面ではあったけれど、深井だぞ。1点目のスーパーゴールは菅だぞ。すごいぞ、このチーム。

もっとも、最後にPKを失敗して試合を終了させてしまったのも、ユースから上がった選手、進藤なんですけどね。あのPK、進藤、へんだったもんね。いかにも、自信なさげで、口にはしなかったけど、力ないキックが正面に飛んで試合終了となったとき、隣りにいた友人が、ああやっぱり、と言ったぐらいに、あのときの進藤は、挙動不審でした。

それもまた、経験だ。

延長戦になって、福森のフリーキックが決まってリードしても、そのまま終わるような気がしなかった。札幌が4点目を取るか、川崎が追いつくか。川崎が1人少なくなったとはいっても、逃げ切れるような気はしなかった。でも、逆に、4点目、5点目が入るんじゃないかという期待もあった。この試合、後半40分以降は、もう、何が起きるか、まったくわからない雰囲気だったもの。

ぼく、隣の友人にはわからないようにしながら、2回、泣きました。最初は選手たちが入場してきたとき。このときは、涙がじわっと溢れたぐらい、でしたが、90分+5の深井の同点ゴールでは、ぼろぼろ涙が出てきちゃって、シャツの袖で涙を拭いました。年をとると涙もろくなるのだよ。もうひとつ、PKを失敗した進藤が一人ぽつんと立っているところへ、ソンユンと菅野(!)が歩み寄って、進藤の肩を抱いたときも、危なかった(笑)。



よく頑張りました。

展開を考えれば、激闘、死闘という言葉で表される試合なのでしょうが、悔しいほどに勝てなかったことへの悔しさを感じない、清々しい試合でした。

最高の舞台で、最高の相手との、最高の試合。今年はリーグ戦の試合をあまり見てなくて、もうシーズンチケット買わなくていいんじゃないかとの思いがちらちら出てきていたのですが、こういうのを見せられちゃうと、そうもいかないよね〜

あー、やっぱり、生サッカーは、おもしろい。

北海道コンサドーレ札幌2019 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | - | -

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