熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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昨日、8丁目で

Nさんとは、いろんなところで会う。

1991年10月、美馬牛リバティユースホステル。

美馬牛リバティユースのスタンプ

部屋に荷物を置いて、トイレに入ろうとトイレのドアを開けたら、そこからNさんが出てきた。まさかここで会うとは!と、そのときは驚いたのだが、その後の出会いに比べれば、これは、まだ、どうってことなかった。

それから10年余を経て、利尻島で、ばったり出くわした。

礼文じゃないよ、利尻だよ。ボクがいつも行ってるのは、礼文島。そのボクが利尻島に行くだけでも珍しいことなのに、その利尻島で、鉄道の線路は廃線跡すらない利尻島で、もともとは鉄道趣味つながりのNさんと会うって、どういうことだよ。

どういうことって、お互い、マニアじゃないってことだ。
マニアは、鉄道のない土地には行かないからね。

そんなことはないか。ないね。

まあいいや。

それからさらに10年余を経て、ボクが手術を受けてわりと長い期間の入院をしたとき、荷物をまとめて病室を出て退院の手続きをしに行ったら、そこにNさんがいた。もはや、鉄道でも旅でもない。ここで彼と会う要素は、何ひとつない。

それ以外にも、たとえば、一般公開日のJR北海道の苗穂工場内で会った、なんてことは、何度もあるのだが、それはそんなに不思議なことじゃない。そういう人たちですから、お互いに(やっぱりマニアじゃないですか!)。

そうやって考えていくと、昨日の出会いは、偶然というより必然だったのか。

音威子府村の屋台と夕暮れの空

また行ったんですよ。オータムフェスト8丁目会場、音威子府村。夕方、たまたま、近くを通ったもので、立ち寄ってみて、カウンターに並んで音威子府そばを頼んだら、すぐ前で蕎麦の器を受け取っている人がNさんだった。ボクの顔を見るなり「ブログを見て、来ようと思って」。おお、Nさんは(日常的には接点はないんだが)ボクの知らないところでボクのブログを毎日見てくれていたのか。

思えば、この人がいなければ東京の会社を辞めてふらっと北海道に来ることはなかったであろう、という人(たくさんいる)のうちの一人が、Nさんなのだ。若かりし頃、一緒に北海道を旅していて(これもまたわかりにくい話なんだが一緒にと言いながら途中は違う宿に泊まっていて網走で一緒に温泉に入ってたのに次の待ち合わせ場所はススキノ、みたいな、鉄道旅行術の最初のほうに出てくるみたいな旅ですね)、今はローソンになった駅前通りのなにわ書房に入ったNさんは、住宅情報を買って出てきて、それから数カ月後、本当に会社(たしか池袋だ)を辞めて、職も決まっていないまま、札幌に引っ越したのだ。

それからずいぶん経って、ボクが会社を辞めて北海道に移り住もうとしたとき、そのときも職も何も当てはなかったんだけど、狸小路の居酒屋で、Nさんは「札幌ならどうにかなりますよ」と言ったのだ…という話を始めると、止まらなくなるなあ。やはり20代の頃、ススキノでNさんとご一緒したときに同じ席にいたFさんも、ボクが最後の決断を迷っていた頃に、「横浜の会社を退職して札幌に引っ越しました」というハガキを送ってきて…ああいうことがなければ、いま、北海道に来てからお付き合いさせていただいている人たちと知り合うこともなかったんだろうなあ。

8丁目の音威子府そばは、明日まで。
夜遅くなると売り切れることもあるので、日が沈む前に行きましょう。

音威子府そばとYさん

去年、ひさしぶりに通った美馬牛駅。

美馬牛駅とユースの建物

Nさんとばったり会った頃は、リバティは、まだ、こんなに巨大化してなかったと思う(そうです、あの頃は、「**ユース」などとは呼ばず、たとえば美馬牛リバティユースホステルであれば、旅人は、単に「リバティ」と呼んでいたのだ―北海道を旅する人たちにとって、リバティは、ソニーでもなければ東武の特急電車でもなかったのだ)。もう二十数年泊まってない(というか美馬牛の駅にも降りてない)ですけど、リバティには、通算だと10泊ぐらいしてます…という話は、やっぱり長くなるので、その続きは、また、個別に(?)居酒屋でやりましょう。

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この記事に対するコメント

つくづくお互い北海道が好きなんだなと思いますね。というか、あの頃から北海道への想いがずっと変わらないでいられるって素晴らしい!
nishi | 2019/09/28 2:10 PM
言われてみて初めて気づきました。あの頃から、変わらぬ思いを抱いて、この地で生活しているのだから、本当に素晴らしいことですね!
issei | 2019/09/30 6:46 PM
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