熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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続・第2回日本最北端わっかない平和マラソン

走っている間も、ゴールしてからも、ずっと気になっていたことがありました。大会公式サイトに情報がないかと何度もアクセスし、Twitter検索も繰り返し行っていたのですが、ようやく、わかりました。

稚内プレス「感動の稚内マラソン 川内選手が雪辱の優勝果たし市民ランナーも健闘」(2019年9月2日)から:

「フルマラソン出場男性救急搬送」
1日正午前、平和マラソン大会のフルの部に出場した道外の20代男性が走行中に倒れ、心肺停止の状態で救急搬送された。
稚内消防署などによると、声問地区を走っていた男性は倒れて直ぐ、近くにいた医療スタッフら救護班の素早い応急措置により、病院で意識を取り戻したという。


これを読んだ大多数の人は「そんなことがあったのか!」と思うのでしょうが、ぼくは、自分が走っているときに、このランナーが心臓マッサージを受けている場面に出くわしていたのです。仰向けに横になったランナーの胸を、救護スタッフが、何度も何度も、強く、押さえつけているだけでも、ただならぬ事態であることは伝わってきたのですが、その後ろでモニターを眺めているスタッフが「心肺停止!」と叫ぶ声が聞こえてきて、その後、猛スピードで走る救急車とすれ違ったときには、思わず「遅いよ!急げ!間に合ってくれ!」と呟いてしまったほどでした。

だから、ずっと気になっていて、何か情報はないかと探し続けていて、死亡事故とのニュースがない以上は大丈夫だったのだろうと思いたいけれど、「心肺停止!」の声が頭に残っていたから、ずっと、心配していたのです。

稚内の平和マラソンは、北海道マラソンのように多数のランナーが走っているわけではなく、後半になるとコース上のランナーは「まばら」といった感じになるから、倒れた瞬間は誰も気づかないことも十分にあり得ます。そんな中でも、このランナーの命が救われたのは、絶えずコース上を行ったりきたりしていた自転車の救護スタッフのおかげです。そして、そうした体制を整えていた大会事務局のみなさまのおかげです。

振り返ってみるに、今年の大会は向かい風よりも日差しのほうが気になって、ゴールした直後に、一緒にゴールテープを切ったランナーが発した第一声も「お疲れさまでした!暑かったですね…」(「ですよねえ、風は去年より楽だったけど、暑かったですよね!」「風はそうでもなかったですよね」)でした。ランネットの大会レポを見ても、去年も走っていた人は、今回は風はさほどでもなかったと書いてます。

が、それは、去年も出た人の感想で、やっぱり、向かい風は、厳しかったらしい(風がたいしたことなかったと言っているのは、去年も出た人ばかり)。序盤はそうでもなかったけれど、後半は、やはり、強い向かい風に晒されていたらしい(去年と同じパターンだ…)。

20km過ぎ、私設エイドで給水をいただく。



どうですかお客さん。最近とみに髪が薄くなりはじめているボクの髪の毛が、オールバックになってます。稚内はほぼワンウェイのコースですから、風向きは、最後までほとんど同じままです。これは、やっぱり、きついです。

上の写真は、Facebookで発見されたもの。ここで私設エイドを出していた方が投稿していた写真が顔認証されて、ぼくのFacebookの「お知らせ」に出てきました。写真を撮った方にはFacebook上でお礼を伝えました(いい時代になったな〜)が、それはそれとして、まだ20kmなのにこんな苦しそうな顔してたら、そりゃ、走れないですわね。20kmの通過タイムは、ついこの間までの自己ベストだった去年の東北・みやぎ復興マラソンよりも15分近く早くて、最新の自己ベストの今年の北海道マラソンと比べても8分も早いんだもの。無茶したなあ(笑)。

もうひとつ、上の写真で気になるのは、右の腿の上に白い何かが出ていること。このランニングパンツは、ポケットに重いものを入れるとポケット部分が下に飛び出してきてみっともなくなる、というのを、すっかり忘れていて(だから北海道マラソンではこれじゃないランニングパンツを履いた)、ポケットに井村屋のスポーツようかんを入れていたのでした。この20km過ぎではもう下に飛び出ていることに気づいていて、ようかんを消費すれば取り繕えるのかなと思いつつも、朝ごはんを食べすぎた(バカですね〜)ことに加え、給食ポイントでエネルギージェルもらえたから、結局、最後まで、ようかんは使わずじまいでした。

さらにこの写真で見えない部分にも、苦しみがありました。ランニングパンツの下のパンツ(下着=いわゆるパンツ)は、北海道マラソンのときと同じものを着用していたのですが、どういうわけか、右の裾が擦れて、このときは、もう、かなり、痛くなってました。こりゃゴールする頃には血だらけだろうなあと思いつつも、どうにもしようがない。途中でワセリン塗るわけにもいかんですからね。

そんなことも含めて、楽しい稚内マラソンでした。ワンウェイコースだから公認記録にはならないし、ホテルはめちゃくちゃ高いし、制限時間は5時間半と厳しいし、なにより北海道マラソンの翌週というタフな日程はランナー泣かせではあるのですが、地元のみなさんと自然体で触れ合える規模の小ささは、とても大きな魅力です。小規模でもランナーの救護体制という最も重要な要素はしっかり整備されていることは、今回のことで、よくわかりました。

もうひとつ付け加えると、小規模だからというのもあるのでしょうが、ペースランナーを務める作.AC北海道、北海学園大学陸上部、作.AC札幌、作.AC旭川のみなさんのフレンドリーで温かいサポートも、この大会の魅力を高めています。終盤、ゴールを目の前にしながらさらに5キロ弱を往復させられる厳しい区間で、3時間あるいは3時間30分のペースランナーを務めた若い人たちが沿道から声援を送ってくれたのは、とてもありがたかったです。

さきほど書いたように、この大会の制限時間は5時間半なのですが、ゴールの様子を見ていたら、37.5km関門をクリアした人は5時間半を超過しても最後まで走らせてもらえたみたいです。最後は、5時間30分のペースランナーを含む全員が手をつないでゴールしてました。もう会場はほとんど撤収ムードだったのですが、みんな、すごく、楽しそうでした。

川内選手は来年も出たいと言っているようですし、ぜひ、来年は、みなさんも、一緒に走りましょう。まだフルマラソン走ったことがなくても、半年あれば、なんとかなります。当日は、稚内のみなさんや、ペースランナーが、背中を押してくれます。だから、大丈夫。

今月のANAの壁紙カレンダーは稚内。まさしく、この海岸線を走ります。



33km過ぎ、通り過ぎたばかりの給水所から「しゅうだんきま〜す」の声が聞こえてきて、あ、ついに4時間30分に追いつかれちゃうんだなと、自分のレースを諦めた(^^;)とき(この先の赤いコーンのところで左に曲がります)。



40km。反対側を走ってくるのは往路のランナー。



残り1.5キロぐらい、かな?



歩いたっていいんです。5時間30分以内にゴールすればいいんです。人気の大会に比べると「おもてなし」系は弱いかもしれない、けど、作られたおもてなしでない、自然体の「おかえりなさい」な空気が、この大会にはあるんです。

ぜひ、来年、一緒に走りましょう(>誰となく)。

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