熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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函館マラソン2019(後編)

前編はこちら

観光的要素の多い函館マラソンが「日本一過酷なファンラン」たる所以は、30km過ぎから始まるアップダウンの連続にあります。函館本線の線路を越えて、そこから下ってから長大な橋を上って、下ったらまた小さな橋を上って下って、たくさんのフードがあるエイドを経てからまた同じところを戻ってくる。同じところだから、また、同じだけ、上り下りが繰り返される。

まずは30km過ぎ、JR函館本線をオーバークロスする跨線橋。



跨線橋というぐらいだから、当然、下は線路です。



ここは、去年、コース中の最大の衝撃を受けた場所。



上の写真の一部を拡大



去年、この光景を初めて目にしたときは、あれ?どうしてあんなところを人が歩いてるんだ?と不思議に思ったものですが、今年は、もう、わかります。ランナーは、これから、いま走っている道路を右に下っていった後、正面に見えている大きな橋へと、登っていかねばならないのです。

左に目をやれば、その大きな橋=ともえ大橋がランナーを待っています。



ともえ大橋は、こうやって見るとフラットのようですが、自分の足で立ってみると、中央付近まで、だらだらと登りが続いています。元気な状態で挑んだとしても楽ではない道なのに、それが30kmを過ぎてからやってくる。昨日のランナーズ報知に「多かった感想」として「終盤、ともえ大橋の往復はきつい」とありますが、これ、ホント、見た目以上に、厳しい、いや、厳しいというか、苦しいです。

跨線橋を下って、ともえ大橋に挑む直前、函館銘菓エイド。



この31.3kmのエイドの、千秋庵総本家さんのカステラ饅頭函館散歩だけは、コース中の全フードの中で、唯一、パスしました。前夜遅くのやきとりその他が残っているからなのか、朝食が多すぎたのか、はたまた函館マラソンのエイドが充実しているからなのか(30kmではアミノバイタルのゼリーも出ました)、とにかく、この辺まで来てもお腹がすかないどころか、少し気持ち悪くなるほどの過剰な満腹感があったため、パスさせていただきました。せっかく出していただいたのに、どうもすみませんでした。

スナッフルスさんのチーズオムレットは美味しくいただきました。



そしてランナーにとっては最大の強敵・ともえ大橋へ。



函館マラソンは、ともえ大橋から函館駅の写真を撮れる貴重な機会です。ともえ大橋の歩道は海側にしかなく、通常であれば、函館駅側で立ち止まることはできません。



JR北海道「道南・海の恵み」+道南いさりび鉄道の貴重なショット。



はこだてライナーにスーパー北斗も。



そりゃ、こんなことやってたら、時間かかるわな。30〜35kmのラップは、25〜30kmに比べると2分も落ちてます。アップダウン続きで苦しかったのも確かなんだけど、撮影タイムロスがかなりあったと思われます(何やってんだよ(笑))。

ともえ大橋を下りきったら、今度は七財橋の上り坂。



大変だけど、七財橋のいちばん高いところからの眺めは、最高です。



金森赤レンガ倉庫群は、去年は雨だったから沿道にはほとんど人もいなくて、こっちも体力的に限界で余裕もなかったんだけど、今年はまわりがよく見えていて、観光客の方々も大勢いるから、走ってて楽しかったです。観光客のみなさんには行動を制限してしまってちょっと申し訳ないけど、まるで大勢のギャラリーに囲まれてパレードをしているような気分。



そしてお楽しみの35.8km、「緑の島」の第12ウルトラエイド。




大人気のメロン



函館朝市炊き込み海鮮丼




がごめいかそーめん



本格的はこだて冷やし塩ラーメン(低糖質麺)



直前のエイドのチーズオムレットとコーラで少し気持ち悪くなりかけたので、ラーメンはともかく、生モノ系は避けたほうがいいんじゃないかと、ちょっと迷ったんですが、結局、全部食べました。結果、がごめいかそーめんは、今回の大会で提供された全エイド中、いちばん美味しかった!(パスしなくてよかった!)

そんなに長居したつもりでもなかったんだけど、写真のタイムスタンプを見ると、このエイドで5分ぐらい使ってます。35〜40kmのラップが落ちているのは歩いたからだろうと思ってたけど、ここでのロスもかなり影響してたんだな。



ここまで来れば、もう、バスのお世話になることもないでしょう。



ふたたびの赤レンガ倉庫群を抜けて



ともえ大橋を登り始めたところで、赤い風船を頭に付けた最終ランナー、そして規制解除車とのすれ違い。




38km、手元計測で4時間19分。



残り4.195kmを全部歩いたとしても40分ちょっとだから、もう、5時間は間違いなく切れる。キロ7分なら4時間50分も切れる。キロ6分なら…いや、この期に及んでキロ6分は無理だろ。

ともえ大橋を下りたところにも大勢の観客がいて「あと1時間あるから大丈夫だよ」などと声をかけてくれる。最終エイドとなる39.4kmの第14エイドで体に水をかけていたら、コンサドーレのユニホーム姿のぼくを見たランナーが「早くゴールしないと試合始まっちゃいますよ!」と微笑む。今回はコンサドーレはホームゲームの当日だからか、コンサドーレのユニホームのランナーは少なかったのですが、沿道の応援の方から「こ〜んさどーれ!」とエールを送ってもらうことは何度もありました。みなさん、ありがとうございます。

去年は14時ちょうどに通過した39.9kmの最終関門を、13時45分に通過。



ゴールの閉鎖時間は14時40分だから、もう、余裕です。ぼくのすぐ前を走っていたランナーが、背中に「去年はDNF!今年は完走!」とメッセージを貼り付けていたので「今年は完走できますね」と声をかけたら「ホントですか!去年は32kmでタイムアップだったんですよ!(以下略)」と、しばらくおしゃべり。

おしゃべりといえば、今回は、なんと、福島和可菜さんとも、少し、会話しました。漁火通を走っているとき、ふと後ろに何かを感じて振り向いたら福島和可菜さんと目が合って、「がんばりましょう!」と声をかけてくれたので、「最後まで走ります!」と答えたら「そうですよ!エンジョイです!」と返してくれたのでした(それにしても彼女はあの細い体でよく走りますよね〜<以前にも大会ですぐ脇を抜かれたことがあったんですが細さにびっくりしました)。

途中で二度すれ違った湘南ベルマーレのユニホームを着た方は、二度とも声をかけてくれました。去年に続いて出場の横浜Y氏(会うのは去年の函館マラソン以来1年ぶり)は、今年はペースランナーの後ろにびったり付いていたので発見しづらかったのですが、旧東雲線の途中で向こうからこちらを見つけてくれて、すれ違いざまにハイタッチ。函館、ホント、楽しいです。

競技場の手前、去年はトボトボ歩いていたあたりで、しばらく並んで走っていたご高齢のランナーが「最後は笑顔でゴールしましょう!」と声をかけてくれたのはありがたかったです。おかげで最後まで走り続けることができました。



ゴールタイムはネットタイムで4時間50分21秒。去年の記録からは19分の大幅短縮なんですが、それよりも驚いたのは事前に用意していたラップ表の想定(4時間55分22秒)より5分も早かったこと。何も考えずになんとなく走ってただけなのに(ゆえに前半がオーバーペースで終盤にペースダウンしちゃったんだけど)、黒部のときのような惨敗感もなく、最後まで、楽しく走れました。

この大会の魅力は、温かさ、一体感、なのでしょう。マラソン課長コラムで課題や解決策が逐次公開されていくから、参加する側も、一緒に大会を作り上げていくような感覚になれる。協賛してくれるスポンサーさんも、仲間のような気がしてくる。参加しているランナーも、そういう思いを共有しているから、主催者に対しても、沿道の応援してくださる方々に対しても、一緒に走っているランナー同士でも、みんな、優しい。

去年もそうだったんだけど、ゴールの後、更衣室で着替えて出ていくとき、まわりのランナーから「お疲れさまでした!」って声がかかるのって、他の大会では経験ないです。去年そんなことがあったなんてのはすっかり忘れてたんだけど、今年もまた、ぼくが出るときにぼくの行く手を遮るような形になってた方々が脇へよけてくれるとともに(42.195kmを走りきった直後はその程度の動作でもきついです)、みんな「お疲れさまでした!」って言ってくれて、そうだ、去年もこうだったと、思い出したのでした。

みなさん、どうもありがとうございました。

函館マラソン、サイコー!(<チャナティップふうに)
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