熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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地鉄で行こう

カーター記念黒部名水マラソン(5月26日)の朝、宿泊地の富山市から会場の黒部市へは、昨年に引き続き今年も、富山地方鉄道の電車で行きました。あいの風とやま鉄道(旧JR北陸本線)のほうが所要時間が短いうえに運賃も安いんだけど、そちらは混みそうだったので富山地鉄を選んだ、ものの、実際のところは、あいの風とやま鉄道の電車もそれほど混んではいなかったようなのですが、ぼくは、運賃が高くて時間がかかっても(=早起きを強いられても)、富山地鉄に乗りたかったのだ。

宮島に行くなら山陽本線よりも広島電鉄、みたいなものです。



ぼくらの世代は、蒸気機関車には間に合わなかった世代で、前の世代が追いかけていた、なくなりかけていたものに相当する存在は、旧型国電でした。旧型国電というのは吊掛のことなのですが、吊掛が何なのかを説明すると普通の人はついてこられなくなるのでしませんが、吊掛の対義語にあたるのがカルダンで、富山地鉄が会社創立50周年を記念して投入した14760という電車は、まだ国鉄ですら吊掛電車があちこちで現役だった時代に地方のローカル私鉄が大々的にカルダン駆動の電車を入れた、画期的な事例でありました。

なぜか我が家には富山地方鉄道創立50周年記念乗車券セットがある。



14760は鉄道友の会のローレル賞を受賞して、これも当時は地方のローカル私鉄の車両がローレル賞ってすごいな的な捉えられ方をしていたように思うのですが、当時はまだぼく自身が世の中のことをよくわかってなかった頃だから、それは勝手な思い込みかもしれない。

ともあれ、その頃、ぼくは、富山地鉄に乗ってます。



去年の黒部名水マラソンは、このとき以来、38年ぶりの富山地方鉄道乗車でした。そういう思い入れがあるからあいの風とやま鉄道よりも富山地鉄、というよりも、ぼくは、みなさんが旧型国電を追って飯田線や大糸線や身延線に足を運んでいた頃から、どちらかというと、国鉄より地方の私鉄の電車が好きだったんですね。以前にも書きましたが、高校生のときに、わざわざ、近鉄のナローに乗りに行ったぐらいです。

黒部名水マラソンのコースは、電車の駅でいうと宇奈月温泉の4つ手前の駅の近くで折り返すことになっていて(そんなところまで行くのだから前半は上り勾配がきついわけです)、宇奈月温泉のわりと近くまで行っていることにはなるのですが、去年、電車に乗ったのは、それよりもはるかに手前の、電鉄黒部駅まででした。今年はもうちょっと乗ってみようと思ったけれど、いかんせん、札幌から黒部は遠く、土日だけで動こうとすると、現地での行動時間は限られてしまい、宇奈月温泉や立山まで行くのは難しい。

でもちょっとは乗ってみようと、新黒部駅に行ってみた。



新黒部というのは北陸新幹線が開業して黒部宇奈月温泉駅ができたときに設けられた富山地鉄の新駅で、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅の駅前にあります。富山地鉄にはもともと宇奈月温泉駅があるから、ここを黒部宇奈月温泉駅とするわけにはいかなかったのでしょう。

こんなのが来た。




乗りたかったけど、これに乗って宇奈月温泉まで行くと戻ってくるのが大変なので、この電車は見送って、次の逆方向(電鉄富山行き)に乗りました。



去年、マラソン会場へのシャトルバスに乗り換えるために下車したときに気になっていた(けれどバスは電車に接続してすぐに出発してしまうのでゆっくり眺めるわけにはいかなかった)電鉄黒部駅で下車。





40年前には全国から注目を集めた最新の電車だった、14760形。



おお!ぼくが初めて富山地鉄に乗った年だ!



自分の富山地鉄の記憶は40年近く前で止まっているから、この色はなんかヘンなんだけど、とにかく、まだ頑張っている(もっと古い電車も頑張ってます)。お客さんは乗ってないし、数字を調べるまでもなく経営は厳しいのだろうなとわかるんだけど、なぜか愛おしい。



ローカル私鉄は楽しいなあ。
電車、というのが、また、いいんだよなあ。

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