熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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違う、コレジャナイ

《用もないのにふらっと汽車に乗りに出かけるのを私は愛好してやまないが、そういう人間にとって八月は最悪の月である。急に思いたって上野駅へ行っても寝台券の入手は困難だし、もとより昼間の列車も混雑している。》(宮脇俊三『汽車旅12カ月』)

このたびの10連休というのも同じようなもので、どこへ行くのも高いし混んでいるしで、正直、空港へ行くのも飛行機に乗るのも苦痛でした、が、家の事情をあれこれするにはこの機を逸するわけにもいかず、やむなく飛行機で東京へと往復してきたのですが、この時期は、ついでにどこかへ寄ってこようという気分には、およそ、なれないものであります。

それでも少しぐらいは汽車旅気分を味わおうかと、東京からの帰り道、新千歳空港からの快速エアポートの指定席に、駅弁を買って乗ってみました。



ん??????



その筋の方からは「これは駅弁ではない、なぜならば駅弁マークが付いていないからだ」とのお叱りを受けそうなこのお弁当、ぼく自身が「これは駅弁じゃないんだよな〜」と思っちゃってるぐらいで、厳密にいうと駅弁ではないとは思います。

でも、新千歳空港駅のホームでワゴンを出して売っていたのだから、駅弁、ということにしておいてください。

いまや駅のホームにワゴンを出して弁当を売っている光景が貴重なのですから、これを維持してもらうためにも何か買わねば!と思ったのであります(お昼食べてなかったから空腹でもあったし)。

けっして安くはないお値段や、新千歳空港駅から電車に乗ったら札幌駅までは37分しかかからないこと(それならば札幌に着いてから食事をしたほうが落ち着いて美味しいものが食べられる)、などなど考えると、ここで駅弁を買って食べることにはあまり合理性はないようにも思えますが、「動く車窓を眺めながら駅で買ったお弁当を食べること」に価値を見出しているのであって、合理性云々ではないのだ、と、これは、自分を納得させるための理屈です。

平成になったばかりの頃は、北斗星ブームの絶頂期。あの頃、平成が終わる頃には夜行列車がほぼ絶滅しているなどとは考えられなかった。当時は、急行銀河ですら、寝台券の取りにくい列車でした。今はまだかろうじて生き長らえている駅弁だって、令和の時代が終わる頃には、絶滅してしまうかもしれないんだなあ…なんてことを考えながら、快速エアポートのUシートで箸を取ったことでありました。


 

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