熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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1988年の三陸縦貫鉄道(祝・三陸鉄道全線開通)

あの大地震と津波で長らく不通になっていたJR東日本山田線の宮古〜釜石間が、三陸鉄道リアス線として生まれ変わり、昨日から、ふたたび列車が走り始めました。

8年間、よく頑張りました。

JTB時刻表の最新号(2019年4月号)は、表紙に、大きく(列車の写真よりも大きく)「祝!ついにつながる!三陸鉄道リアス線全線開通」の文字を配し、巻頭カラーページでも大特集。



こちらのコーナーも。



『開業25周年記念出版 三陸鉄道』(発行・盛岡タイムス)は2009年4月刊。タイトルの上に書かれている文字は「この一冊で三鉄のことがよく分かる」。ついつい「この一冊で〜なんでも分かる」とか「すべてが分かる」とか言っちゃいそうですけど、この本は「よく分かる」。なんと謙虚なことか。



この本の「1988年(昭和63年)」のページに、こんなことが書いてあります。

《7月24日から夏期間のみ仙台−八戸直通列車「三陸パノラマ」号が運転された。”三陸縦貫鉄道”を直通する初めての列車である。盛岡客車区のキハ58の2両編成が使われた。1編成使用のため隔日で上下列車が運転された。利用はさほど多くなく、当季限りの運転で終わった。》(p.40)

ということは、ぼくが乗ったのは、仙台発の通算2本目だったことになります。

1988年7月26日、仙台駅


「三陸パノラマ号」は、仙台駅7時22分発、東北本線・石巻線・気仙沼線・大船渡線・三陸鉄道南リアス線・山田線・三陸鉄道北リアス線・八戸線経由で、八戸駅18時32分発。全行程、11時間超。

この列車に、わざわざ、全区間、乗ったのでした。

今だったら仙台で前泊するのでしょうが、31年前のぼくは若かった。




急行津軽が山形に着くのは午前4時台。
仙山線の始発に乗れば、朝のちょうどいい時刻に、仙台に着きます。

ちなみに、「三陸パノラマ号」で八戸に着いた後は、青森に出て、上野行き急行八甲田で折り返して、午前2時台の福島で下車して、すぐ後にやってくる下りの急行津軽に乗って、午前3時台の米沢で下車して、米坂線の始発に乗りました。東北ワイド周遊券を持っていれば、宿代なんかなくてもこうやって旅ができた時代。

「三陸パノラマ号」は、1984年の三陸鉄道開業以来、初めて実現した仙台〜八戸間の直通列車でしたが、通しで乗れる企画乗車券のようなものはなかったような気がします(あったとしても東北ワイドを持っていたぼくは買わなかったでしょうけど)。



今だったら、途中の停車駅で何らかのイベントを入れながらということになるのでしょうが、この列車は、とにかくただ直通するだけ。行き違いのための長い停車時間がやたらとあるのは、鉄道ファン的には楽しいけれど、普通の(って何だよ)お客さんは、飽きちゃうだろうなと思いながら、ただひたすら、乗ってました。



さて、このたび開通した三陸鉄道リアス線は、盛〜釜石〜宮古〜久慈の、全長163.0km。青い森鉄道や肥薩おれんじ鉄道よりもずっと長い、日本で最長の第三セクター鉄道線となりました(ちなみに北海道新幹線の札幌延伸時に並行在来線としてJRから分離されるであろう長万部〜倶知安〜小樽間は140.2kmです)。けっして条件に恵まれているとはいえない場所で(そもそも条件がよくないから第三セクターで引き受けているのですが)、それでもまずは鉄路をあきらめることなく全線開通にこぎつけた地元関係者のみなさんの熱意と努力に敬意を表します。

あらためて、全線開通、おめでとうございます。


 

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