熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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犯人捜しと思い込み

いまさら紹介するのも恥ずかしくなってしまうほどのベストセラーになっちゃった本ですが、新しい年度を迎えるに当たっての(きわめて個人的な)決意表明的に、書いておきます。

《どんなことであっても、ひとりの人やひとつのグループだけを責めないようにしよう。なぜなら、犯人を見つけたとたん、考えるのをやめてしまうからだ。そして、ほとんどの場合、物事はなるかに複雑だ。だから、犯人よりもシステムに注目しよう。世界を本当に変えたければ、現実の仕組みを理解することが必要だ。誰かの顔に一発パンチを食らわすなんてことは忘れたほうがいい。》
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

プロジェクトがうまくいってないときは、「あいつのせいだ!」と(口に出すかどうかは別にして)いつも誰かさんのことを怒ってる、みたいなことになりがちです、が、だからといって、その人物を糾弾したところでプロジェクトがうまくまわるわけではないんですね。ましてや、糾弾してやりこめて溜飲が下がったところで、プロジェクトの成功とはまったく関係がない。

大事なことは何か。到達すべきゴールはどこか。

それがちゃんとわかっていれば、誰か(何か)を言い訳にすることはない、はず。



もうひとつ、これはベストセラーではないけれど、この冬の間に読んだ本。

《悲しみは個人のもの。喜びはみんなのものなのだ。》
北風 小説 早稲田大学ラグビー部: 小説 早稲田大学ラグビー部

そういうことだ。だから、Facebookに「悲しいね」を付けられるような投稿はしちゃいけない…というと、あんたしてるじゃないかと言われそうなんですが、本人は、悲しいねと言われたくて何か投稿しているようなつもりは、ないんです。たとえばデストロイヤーの訃報の記事を貼ったとき、ぼく、それは、寂しいことであっても、悲しいことだとは思わなかったんです。だって、90歳近くまで生きて、家族に看取られながら、静かに息を引き取った、というのだから、むしろ、幸せなことじゃないですか(まあ、しかし、北尾の訃報は、やっぱり、ちょっと、悲しかったな…)。



有川浩の『旅猫リポート』のラスト(本を読んでない/映画を見てない人にはネタバレになっちゃいますがご容赦ください)で、自分の死期が近づいていることを意識したナナ(主人公の猫)が「僕のリポートはもうすぐ終わる。それは決して悲しいことじゃない」と言っているのは、そういうことなのだと思います。

明日から新年度。
みんなを笑顔にする、自分も笑顔になる仕事を、たくさん、していきましょう。
 

ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
日経BP社
¥ 1,944
(2019-01-11)

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