熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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30年と10ヶ月前のエゾリスウォッチング

絶賛モノ減らし中の我が家にあって、最近(二十数年ぶりに)封印を解いた箱の中から発見された(自分にとっての)汽車旅全盛期のアルバムは、捨てるわけにはいかないけれど場所を取る、けっこう、厄介な相手です。

こんな写真がありました。



この当時(まだ昭和の頃)、ぼくは、写真をコクヨのアルバムに三角コーナーで止めて、その脇に手書きでいろんなことを書いていたり、切符を貼り付けたりしてまして(レイルウェイ・ライター種村直樹先生の真似)、この写真の脇には「Canonの200mmを貸してもらって撮った」といったことが(だらだらと長い文章で)書いてあります。

そもそもこれは何の写真かというと、30年前の冬、初めて小清水ユースに泊まった翌朝に、地元の写真家さんにエゾリスを見に連れていってもらったときの写真です。場所は「オホーツクの村」。エゾリスを見に行ったことは鮮明に記憶しているものの、レンズを貸してもらったなんてことはすっかり忘れていたのですが、思い出しました。ぼくもCanonで、当時は50mmしか持ってなかったから(一眼レフに35-70mmズームが標準装備されるようになるのはもう少し後になってからです)、案内してくれた写真家さんが、ご自身の200mmを外して、ぼくに貸してくれたのです。

こういうことを書いていると、不思議なことに、そのときの「映像」が、脳内動画として見えてくるのですね。ぼくにレンズを貸してくれた写真家さんは、雪晴れの中、レンズの付いていない(そしてキャップも付けていない)状態の、ボディーだけのカメラを、肩から下げていたのでした。神経質な人だったら屋外でレンズ交換するだけだって嫌がるのに、レンズのない状態で、ぽっかり口を空けたままのカメラを、そのまま、外の空気に晒していたのは、いくら世間知らずの若造だったぼくでも恐縮したようで、アルバムには「ずうずうしくも200mmを借りて」との文字もあります。

たった一枚の写真だけでも、たぶん、ひと晩、語れます。
そんなきわめて個人的な話、誰も聞いてくれないだろうけど(笑)。

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