熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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大人の事情は置いといて。

先週末の北海道鉄道観光資源研究会2018展示博覧会において、鳥塚亮さんが「一番気になった展示」として紹介した60年以上も前の五島慶太氏の言葉=北海道の民間人は政府に頼りすぎている。民間人が発奮し、自ら積極的に観光北海道の完成に取っ組むか、協力するか、どちらかをしなければいつになっても観光北海道は本物にならない。(中略)誰もやらないから自分がやるのだ。=の中で最も大事なことは、最後の一文です。

誰もやらないから自分がやるのだ。

自分は五島慶太じゃないんだから、札幌急行電鉄という会社を設立して北海道開発を進めるなんてできないよ、というのは、当然のことですが、でも、何かしら、できることはあるはずです。上の引用部分の(中略)より前だけに注目して、JRの社長は、だの、北海道知事は、だの言っているのでは、結局、政府(≒他人)に頼りすぎていると評された当時の民間人と同じです。まず、そういう発想を捨てましょう。えらい人がどうだろうが、そんなことはほっといて、自分にできることをやる。すべてはそこからです。

鳥塚さんが昨日のヤフーニュースで指摘した大人の事情にしても同じこと。これを読んで、なるほどと思うのはよいけれど、そこから先、犯人探しを始めるのは、違うんです。そこでまた、政治家の責任を問うたり、JRの社長がだらしないと言ってみたりするのは、そういうことを生業にしている人たちに任せておけばいい。

大事なのは、自分は何ができるのか、自分は何をするのか、です。

11月10日・11日のセミナーで、鳥塚さんは、いすみ鉄道では沿線の住民が駅の清掃や線路脇の草刈りを自主的に取り組んでいることを紹介しました。これ、誰にも頼まれてないんですよ、誰からもお金をもらってないんですよ、でも楽しそうでしょ?と、国吉駅前での集合写真をスクリーンに映し出しながら、なぜ住民がわざわざそんなことを(しかも楽しそうに)やっているのかを、これまた嬉しそうに語る鳥塚節。

コーディネーターという役割でトイメンに座っていたぼくは、まるで北海道の人は何もしてないじゃないかと言われているような気がして(そんなこと言ってないんですけどね(^^;))、言われっぱなしではおもしろくないから、網走のMOTレール倶楽部のみなさんの活動を紹介しました。

 

9月の地震の後、釧網本線は、2週間以上も運休になりました。震源地からは遠く離れており、揺れすらほとんどなかったにもかかわらず、震源に近い地域よりも長い期間、運休していたのです。それでも、もはや、文句を言う人すらいないぐらいに、それが大きなニュースにならないぐらいに、鉄道の存在が軽いものになってしまっている。

そんな中で、MOTレール倶楽部のみなさんは、声高な主張などは一切せずに、列車の運転が再開されることを喜ぼう、運転が再開されるのだから列車でやってくる観光客を気持ちよく迎えようと、運転再開の直前に、自主的に、無人駅の清掃を行いました(上の動画はそのときの様子です)。

べつに掃除じゃなくてもいいんです。ただ切符を買って乗るだけでもいい。鉄道のよいところを見つけてツイッターに投稿するという手もある。とにかく、誰かがどうこうといった考えは一切捨てて、鉄道の価値を高め、新たな価値を見つけて、いま自分ができることを見つけて、それを実践していけばいいんです。

誰が悪いとかなんとか、そういう話ばかりしていると、人相が悪くなりますよ(笑)。

(2018年11月10日@北海道庁赤れんが庁舎 撮影:T.Yano)

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