熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 2018展示博覧会「北海道の鉄道 過去、現在、未来」は日曜日16時までです | main | 大人の事情は置いといて。 >>

北海道鉄道観光資源研究会2018展示博覧会「北海道の鉄道 過去、現在、未来」(あとがきふうに)

11月10日(土)11日(日)に北海道庁赤れんが庁舎2階にて開催した北海道鉄道観光資源研究会2018展示博覧会「北海道の鉄道 過去、現在、未来」は、2日間で約2,000名のお客さまにご来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。ご来場のみなさま、また、開催にあたり場所を提供していただいた北海道庁のみなさま、ご協賛いただいた企業等のみなさま、パネル等の展示物や資料をご提供してくださったみなさま、セミナーの講師としてご登壇のみなさま、などなど、ご理解ご協力いただいた多くの方々に、あらためて、感謝申し上げます。ありがとうございました。

主催者団体の一員として、とくに嬉しかったことが、二つあります。

ひとつは、ゲストの方から「スタッフが楽しそうにやっている」と言われたこと。

今回はセミナーで多くの方にご協力いただいたこともあり、1日目の夜、講師の方や関係のみなさまをお招きし、研究会会員との懇親会を開催しました。その場では、ゲストの方々ひとりひとりからご挨拶を頂戴したのですが、そこで何人かの方が言及されていたのが「スタッフがとても楽しそうにやっている」ということでした。

どんなことであれ、まずはお客さまに喜んでいただくことが第一であり、サービスを提供する側が楽しんではいけないのですが(身内や常連客だけで盛り上がるのは最悪です)、そうはいっても、運営スタッフが仏頂面でも困ります。その辺のバランスは、できない人に教えたからといって簡単にできるものではないと思うのですが、研究会は基本的にオジサン集団ですから(笑)、それぞれが長年にわたってさまざまな経験をしてきています。北海道の鉄道の楽しさ、さらには鉄道の価値を、できるだけ多くの人に伝えたい!との思いを、笑顔で表現できたこと、それを来場者の方々から評価してもらえたことは、とても、嬉しいことでした。

もうひとつは、伝えたかったことがきちんと伝わっていたこと。

昨年11月に同じ会場で開催した「パネル展」で展示したパネル(今回も展示しました)は、かならずしも鉄道に関心のない人にも北海道の鉄道について考えるきっかけとなってほしい、との思いから、見やすさを重視して1枚あたりの文字数を少なくして、その代わりに写真を大きくして、内容も平易なものにすることを目指しました。

今回は、北海道庁さんのはからいで会場が広くなったことに伴い、パネルの数も増やせることになって、最初は、昨年のパネル=北海道の鉄道の歴史の起承転結=で足りなかった部分を補うことを考えました。でも、それじゃつまらない、昨年のパネル以上に「主張」を盛り込んじゃおう!ってことで、パネル作成班の判断=100名以上の会員の中のわずか6名による勝手な決定=で、いくつかのトピックについて、昨年よりも少し難しい、かつ、少し尖った内容のパネルを作りました。

その結果、新たなパネルには、広く一般に流布しているとは限らない見解や提案が多数盛り込まれるとともに、やたら文字数の多いものができてしまったのですが、できあがったものを並べてみれば、ご来場いただいたみなさまが熱心に読む姿があちこちにあり、これでよかったんだと、パネル作成班一同、ほっと胸を撫で下ろしたことでありました。

そんな中でも、最も刺激的な内容を入れたのが、「五島慶太の北海道開発と定山渓鉄道」のパネルです。

これは、もともとは、開業100周年を迎えた定山渓鉄道、といった内容になるはずでした。ところが、定鉄パネルの担当者が、「普通に紹介するのではおもしろくないのでピンポイントで攻めました」として、「五島慶太の北海道開発と定山渓鉄道」と題したパネルを作ってきたのです。

これが出てきたときの展示博覧会統括責任者の最初のコメントは

正直、こんなに文字数が多いのは無しです。趣旨に反します。定山渓鉄道はともかく五島慶太って誰?と思われます。タイトルやテーマも読んでいただきたい対象とずれています

というものでした。一見すると歴史的な事実を伝えているだけであるように見えつつも、読んだ人から反発を招くことにもなりかねないメッセージが盛り込まれていることも、今回の展示博覧会に相応しい内容なのかどうか、悩ましいところでした。

熱くて激しい、でも感情的にはならずに冷静に論点をつぶしていく議論を重ねた結果、このパネルは、そのまま出すことになりました(その後に作ったパネルは、これほどではないにせよ、昨年のものとは少し違うトーンになっていきました)。

積極的にアピールしたいようなしたくないような、メッセージ性が隠れているようないないようなそのパネルを、鳥塚亮さんが、「一番気になったのがこの展示です」としてブログで取り上げてくれたことには、正直、驚きました。あんなふうにせわしなく動いていた鳥塚さん、いつこんなにじっくりパネルを読み込んでいたのでしょう?しかも、あれだけたくさんの展示物がある中で、ここに注目してくれたとは…



多くの方から「また来年もやるんですか?」と尋ねられ、中には「来年も楽しみにしています」と激励の言葉をかけてくださった方もいらっしゃったのですが、残念ながら、来年は赤れんが庁舎が使えません。赤れんが庁舎は、来年から改修工事が始まります。次に使えるのは5年後の2023年度以降になる予定です(関連記事)。

そこで、来年は別の場所で開催すべく、現在、安価で使える会場を探しています。札幌市内の、交通の便のよいところで、開催できそうな場所があれば、ぜひ、教えてください(今年の会場となった道庁赤れんが庁舎の部屋は1部屋200平方メートルで、それを2部屋使いました)。


撮影:T.Yano

旅と鉄道 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://work.kuma-i.com/trackback/1195959
この記事に対するトラックバック