熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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第1回日本最北端わっかない平和マラソン(その4)

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29kmに2度目の給食ポイント。



並んでいたのはドリンクゼリーと梅干し。明治(SAVAS)がスポンサーになっているからドリンクゼリー、なのでしょうが、これはちょっと意表をつかれました。二つ持っていっていいですよというので、ありがたく二ついただき、小休止しながら給水所のボランティアの方々やランナーの方々としばし立ち話。

この辺まで来ると、給水所で一緒になったり、ときどき歩いているところを抜いたり抜かれたりという顔ぶれがほぼ同じになってきて(人数が少ないからお互いが認識できる)、この風はきついですねえ、とか、あと10キロちょっとだね、とか、そんな感じで、給水所やコース上で、ときどき、話をしてました。これは過去に出たマラソン大会では一度もなかったことで、ぼくにとっては、とても楽しい経験でした。

27kmで走れなくなったのは、忘れていた向かい風が大きな原因ではあるのですが、その辺から、急速にお腹がすいてきたのも、また、テンションが下がった要因でした。ポケットに入れていた井村屋スポーツようかんを口にしたものの、今度は口のまわりがべとべとして気持ち悪い(と感じるのは自分がイライラしているからなのですが)。そういう中での29kmの給食と給水でしたから、これには、とても救われました。

30km関門。30分以上の余裕でクリア。



1週間前の北海道マラソンを(ほぼ)歩かずに完走できたことでフルマラソンの走り方がわかった(ような気がしていた)ので、このまま最後まで行けるんじゃないの?この調子だったら北海道マラソンのタイムを上回れるかも…などと、色気を出したのがよくなかった(のか、風のせいか、コースのアップダウンのせいか、前週からの疲労のせいか、わからんけど)。27kmで歩き始めたときには、残りの距離と制限時間を計算して、さすがに制限時間をオーバーすることはなかろう、でも、せめて5時間は切りたいと思っていたのが、30km関門を抜けたら、もう、どうでもよくなってました(笑)。とにかくゴールすればいいや、5時間とかこだわると、またきつい思いをしなきゃいけない。それはいやだ。

そんな折れかけた気持ちを再び奮い立たせてくれたのが、31kmの看板の脇で声援を送ってくれた男性。今年の北海道マラソンの参加賞シャツを着ていたから、先週、走った方なのでしょう。しっかりとこちらに顔を向けて「ここまで30キロも走ってきたんだよ!よくがんばったよ!あと少し!」と叫んでもらったのは、嬉しかったなあ。そうだよ、残り10キロちょっとじゃないか。ぼくらは、宗谷岬からここまで、30キロ以上も走ってきたんだ。

声問の私設エイドでは、冷たいスイカとポカリスエットをいただきました。こういうときに冷えたスイカがいかにきくかは、北海道マラソンでも感じたこと。ありがとうございます、スイカいいんですよね〜などと、エイドの方や、ランナーと話していたら、テーブルの向こう側でスイカを出してくれていた方が、後ろから来る人たち(の方向)に目をやり「風船の人たちが来たね」

5時間のペースランナー集団に抜かれました(笑)



しばらく走ったり歩いたりしているうち、宗谷丘陵の往復区間でしばらく一緒に走っていた人が追いついてきて「5時間にあっさり抜かれちゃいましたね(笑)…ここで抜かれたのは悔しいなあ…せめて35kmまでは抜かれたくなかったのに…こんなことは初めてですよ」「この向かい風だから仕方ないですよ、この風で、タイムは20分ぐらい違うんじゃないですか」

35km関門は残り29分でクリア。



オレンジたくさん食べていきなさい!
みんな「生きかえる」って言ってるよ!



そう言われて差し出されたオレンジを一つ食べて、あまりにうまいので、もう一つ。

「風が大変みたいだねえ」
「そうですね、でも、あと少しですから」
「がんばって!」

宗谷バスの潮見待合所の手前で国道から離れて、埠頭の中の倉庫や工場が立ち並ぶエリアへ。民家はないところなのに、それぞれの会社の方々が沿道に出て声援を送ってくれる。ぼくの少し前を走っている女性が、そういう人たちのすべてに「ありがとうございます!」と声を出していて、すごいなあと思って話をしてみたら、この方、なんと、台湾の方でした。どう見ても走れそうもない美しくないフォームなんだけど(笑)、悔しいかな、オレより速いのだ。ときどき引き離されるんだけど、彼女もときどき止まるから、また追いつく。そうすると「もう少しですね」とか「がんばって」とか、こちらを見て微笑んでくれる(サングラスかけてるから目線は見えないけど)。

とはいえ、もう、がんばるのは、限界か…



しかし!まだ、40kmの手前にも、エイドがあるのだ。



ドリンクやフードもありがたいんだけど、それ以上に、「もう少しですよ」「がんばってください」と、笑顔で声をかけてもらえるのが嬉しい。

40kmポイントを通過。



もう残りわずかなんだけど、うろこ亭さんの前に「私設エイド」。



つぶ焼きをいただきました。


(もう少し早ければメロンもあったらしい)

「鮭とばもどうぞ」と言われたけれど、ここで鮭とばはきついと思ったので、お気持ちだけいただきました(で、すぐ先で、ぼくの隣を走っていた人が「トバが噛み切れない!」と笑ってました)。

ついに、ここまで、来ました。



礼文へ行くときにかならず通る、フェリーターミナルへの曲がり角。
ここまで来れば、ゴールは、もう、すぐそこ。

さすがにここからはちゃんと走ろう。

最後ぐらいはまじめに走ろう。
でも、全速力で走っちゃうのはもったいない。

地元の方や観光客の方が声援を送ってくれている中、速すぎない程度のスピードで走りました(と自分では思ってたんだけど、40kmから先のラップタイムをみると、この終盤は前週の北海道マラソンよりも速く走っていたようです)。

稚内駅前を通過してからは、何度も「楽しかった〜」と言いながら、沿道の人にまで「楽しかったです!ありがとう!」とか言いながら走ってました(笑)。全日空ホテルの前には、作.AC北海道のみなさんが待っていてくれて、作田徹さんに声をかけてもらいました(真駒内のときもそうなんですが、あの、ゴールのほんの少し手前の絶妙のタイミングがいいんですよね〜そんで、また、作田さんの力強さが、いいんだ〜あれで最後のパワーをもらえるんです)。

どん詰まりのT字路を右に曲がれば、あとはゴールを目指すだけ。ここには、稚内南中学校の女子生徒が並んで待っていてくれて、声援を送ってくれる。ただただ、ひたすら、感謝、感謝。ここまで走らせてくれてありがとう、みなさんのおかげでたくさん楽しませてもらいました。

これは自分がゴールした後に撮りました(稚内南中学校の応援)。



前方を見れば、フィニッシュ地点にはゴールテープが張られていて、誰かがゴールテープを切ると、また次のゴールテープが用意されている。それならばと、スピードを落として、前の人との間隔を少しあけてから、一人で気持ちよく、ゴールテープを切らせていただきました。

こんな感じ



完走証をもらって、記念品をもらって、フィニッシュ会場の地元グルメブースで、帆立カレーや、川内優輝選手が食べていた宗谷牛ハンバーグを食べて、ソフトクリームを手にしたままの川内選手と一緒に写真を撮ってもらって(川内選手は前週にニューカレドニア・モービル国際マラソンを走ってます)、といった具合で、ゴール後も、フィニッシュ会場で、のんびり過ごせました。



ただ、レースとしては、これだけずっと向かい風が続くと(ワンウェイだから逆にずっと追い風の可能性もあるわけですが)、厳しいです。観光的な要素で楽しませるにしては、エイドで名物料理の提供があるわけでもなく、いまいちです。

だけど、なぜか好きになってしまう温かさが、この大会には、ありました。

じゃあ来年も出るのか?というと、即答はしかねます。というのは、今回は好天だったからよかったけれど、これが、いつもの稚内、ぼくがよく知っている稚内だったら、と思うと、この42.195kmは、スタート地点での待機も含めて、ただの苦痛でしかないようにも思える…とか言ってるけど、あんたあんな波の高い日に礼文島の海岸線を(わずか18kmですけど)走ってるじゃないかと、頭の中でリトル大熊が言ってる声も聞こえてきます。

ホテルの料金が高いのもきついけど、これだけ楽しませてもらえるのだから、そこは、稚内の経済に貢献するということで、多少の高さは許容するかな…。北海道マラソンの翌週という日程は、大会の趣旨に鑑みれば動かしようがないだろうから、どうしようもない。今回、ちゃんとどっちも制限時間内に走れたのだから、来年は1歳、年を取るとはいえ、1年間、ちゃんと練習を積めば、大丈夫だって。

とても楽しく、温かい大会でした。
みなさま、ありがとうございました。

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