熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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道道125号線の奇跡

今年の北海道マラソンでも、さまざまな出会いがありました。沿道で応援してくださった皆様、応援していただいていたのに会えなかった皆様、スマホのアプリで見守ってくださった皆様(ゴールした途端にLINEやFacebookで「完走おめでとう」とメッセージが届いてびっくり)、ありがとうございました。

そんな中、いちばん驚いたのは、新川通の往路24km過ぎ、折り返し地点の少し手前、前田森林公園の手前の交差点を通過したところで、斜め後ろから「オオクマ!」と呼ばれたこと。

振り向いた先にいたのは、反対側の復路を走る、Kさんでした。

Kさんは、ぼくが大学を卒業して最初に入った会社で、同じ部署だった、少しだけ年上の先輩。北海道マラソンを走りに来ていたことはFacebookで知っていて、前日には「明日、会えればいいね」とのコメントもいただいていたものの、スタートブロックは別だから、まず、会えることなんてないだろうなと思ってました(スタートブロックが同じだったとしても、一つのブロックには3,000人ぐらいいるのだから、偶然出会うことは考えにくいのですが)。

何が驚いたって、1万6千人も走っている中で、反対側からぼくを見つけてくれたことが最大の驚きなのですが、「オオクマ!」と呼ばれた瞬間に、自分の頭の中が四半世紀以上前にタイムスリップしたことも、また、大きな驚きでした。

札幌に来てから16年、こちらに来てから知り合った方々は、十分なオジサンになってから知り合った方々であり、ぼくのことを呼び捨てにするような人は、ほぼ、いません。だから「オオクマ!」という呼びかけは新鮮であり、また、とても懐かしくもありました。

こういう時代なので、KさんとはFacebookでつながってはいたものの、メッセージどころかコメント欄でやり取りしたこともないし、ましてや本人とお会いしたのは、たぶん、26年ぶりのこと。同じ空気を吸っていたのは20代の前半、まだバブルの余韻が残っていた頃(というか、まだ「バブル」だなんて思っている人はほとんどいなかった頃〜当時はガルブレイスの『バブルの物語』の邦訳すらまだ出ていなかった)。仕事を終えた後、夜の9時過ぎからタクシーで日本橋のバーに行ってカラオケを歌ってから終電車で帰る、みたいな日々を送っていました(そんなことはもうすっかり忘れていたんだけど急に思い出した)。

Facebookでお互いの近況を見ていたからお互いの顔がわかった、という面もあるけれど、そもそも、お互いに、見た目は、そんなに変わってない。もう50歳を過ぎているのだから変わっていてもおかしくないんだけど、Kさんがかつてに比べるとかなり痩せている(マラソンを始めて痩せたらしい)ことを別にすれば、顔も、声も、ぜんぜん変わってない。

そんなわけはないんですけどね。当時の写真を、今の顔の横に並べれば、やっぱり、年を取っているはずなんですけどね。でも、あの瞬間、ぼくの頭の中は、あの頃に戻ったのですよ。

ゴールして、完走メダルをもらって、完走者タオルをもらって、完走証をもらって(ゴールからここまで延々と歩かされるのはなんとかならんものか)、ちょうど落ち着いたところで、Kさんから「まだ大通公園にいる?」とのメッセージがFacebookで届き、ずいぶんタイミングよく連絡が来たものだと思ったら、あとで聞けば、Kさんは、ぼくのゴールの場面を見ていたとのこと。

そんなわけで、新川通の中央分離帯越しの再会から2時間半後、大通公園5丁目で本格的な再会を果たし、お互いに完走メダルをかけてフィニッシャーズタオルを掲げ、肩を組んで記念写真を撮影。

Kさん、しゃべりが、あの頃とぜんぜん変わってなくて、とても不思議な感覚に囚われました。二人で話している間だけ、自分の頭の中が、1990年代の初頭に戻ってた(そういえば、あの頃、米国の新聞か何かでKさんが「credit crunch」という言葉を発見して、これって何だ?なんて話をしていたなあと、いま、これを書きながら、思い出しました)。

今年の北海道マラソンの話は、これでおしまい。でも、今年は、まだ、いくつかの大会にエントリーしています(出るかどうかは身体の調子を見ながら決めるつもりなのでDNSの可能性もあり)。もう記録を伸ばすつもりはないけれど、この後の大会も今回みたいに楽しく走れるよう、気持ちを切り替えて、適度なトレーニングに励みます。

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