熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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新型の旧型客車

蒸気機関車の世代ではなく蒸気機関車への思い入れはさほどない(と思っている)ぼくがSLやまぐち号に乗りに行った最大の目的は、旧型客車ふうに見える最新の客車を体感することでした。



予習はこの2冊。



それがどんなものであるかは、いまの時代はネットを見ればいくらでも出てくるものの、やっぱり百聞は一見に如かず、でありまして、自分で見ないとわからないことはたくさんあります。そして、それは、できるだけ、自腹を切って体験しなきゃいけない(これすごく大事)。

旅の楽しみ的には、行きと帰りでルートを変えるというのが鉄則ですが、今回は、あえて、同じルートで往復しました。事前の予習で、1号車(グリーン車)は別として、2〜4号車までと5号車とでは座席や窓などの形状が異なること、5号車は最後尾になる場合には展望デッキが開放されることを知り、往路は2号車、復路は5号車の席を押さえてありました。




旧型客車ふう、といっても、偽物じゃないか。本当に古いものとは違うんだよね…という(狭量な)発想が、正直、なかったわけではない、のですが、実際に乗ってみて、あ、そうか!と思ったのは、洗面所やトイレがきれいであること。



そして、大型荷物収納スペースの存在。



座席間のテーブルに備え付けられた充電用コンセントや、通常の車両よりも広いシートピッチ、車端部にはモニターも備え付けられている、などなど、最新鋭の鉄道車両と比べても遜色がないどころか、最新型の車両よりもよほど優れた快適性が担保されています。



いやいや、古い車両は不便だからいいんだよ、こんな立派な設備はいらないんだよ、という考え方もありましょうが、鉄道ファンの人たちが許容できることと、それほど鉄道に思い入れがあるわけではない人たちが許容できるレベルは違います。一般の(特に鉄道ファンというわけでもない)人たちが許容できる「汚い」「臭い」「不便」のレベルは、おそらくは、ありのままの旧型客車を懐かしむ鉄道ファンよりも、相当に、高いところにある。

その快適性を持ちながら、でも、雰囲気は、旧型客車なのです。



こういう夜行列車に乗りたいよね〜、夜行列車なら北海道だよね〜というのは、同行の友人の話。仮にこの客車を北海道に持っていったとしても、牽引する機関車はどうするのか(JR貨物から借りる?)、機関車を運転する人はどうするのか、などなど、いろんな問題があって、そう簡単にはいかないことはわかっているけれど、それは既存の枠組みの中で考えるからであって、もしかするとどこかに出口があるのかもしれない。

オリエント急行を日本各地で走らせることができたのは、鉄道とはまったく無関係の人が言いだしたことだから、だと思うわけで、そういうぶっ飛んだことを戯言扱いしちゃいけないし、いや、まあ、してもいいんだけど、されたからといって、怒ったり諦めたりすることはない。言いたいやつには言わせておけばいい、ぐらいで、いいんじゃないの。

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