熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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不安は現実化する

こんなことになったらいやだなぁ…と思っていることは、たいてい、そうなるのです。



その前日、山口線の列車は、強風の影響で大幅に遅れて運行されていました。せっかくのSLやまぐち号を、新山口駅から30分ほど乗っただけの宮野駅で下車せざるを得なくなった方も多数いたのは、誠にお気の毒なことでした。

ぼくはその日の夜遅くまでに岡山へ行ければよかったから、いつ動くかわからないと言われていたSLやまぐち号にそのまま乗り続けたのですが、ぼくの心配は、別のところにありました。その時点では強風の影響で山陰本線の一部区間も運転見合わせになっていたから、出雲市から来るサンライズが運休なんてことにならなければいいな、運休しないまでも遅れると厄介なことになるんだけど、なんてことを、同行してくれた友人と話してました。



サンライズで東京に着いた後どうするか?は、サンライズの寝台券が(思いがけず)取れた(取れてしまった)後に噴出した問題で、わりと悩んだ末に、羽田から飛行機ですぐに帰ろうという結論を出してました(そのまま新幹線で新函館北斗という案はもちろん考えましたが、えらく高くつくのよね…)。

そうすると、次は、羽田から乗る飛行機を何時の便にするか?が悩みどころで、サンライズというのは夜行の長距離列車だから、遅れる可能性もある。あまりギリギリにすると、乗れなくなるかもしれない。

そんな話を、SLやまぐち号の中でしていたとき、同行の友人が「でも前にバスが遅れたときに追加料金なしで次の便に乗せてくれたことがありますよ、航空会社に関係ないことでも言えば対応してくれるかもしれませんよ」と言っていたことを思い出したのは、サンライズが(本来は停車駅でない駅に)長く停車したまま動かなくなってから、しばらく経った頃。



夜行列車に乗っていて、朝、起きたらへんなところにずっと止まっている、という経験は、過去にも何度かあって、たとえば、札幌から上りの北斗星に乗って目が覚めたら花巻で止まったままだった、なんてこともありまして、そのときは仙台から東北新幹線に乗っていいと言われたけれど乗り換えずにそのまま上野まで行ったら上野に着いたのが午後だった、なんてことを思い出すわけですが、そういう記憶が残っているから、夜行の長距離列車は遅れるかもしれない、などという不安を抱いてしまったりするわけです。

そして、そういう不安は、現実になるのです。



止まってからしばらくは、横浜で降りれば間に合うかな、とか、その前に新幹線に乗り換えたほうがいいかな、とか、その程度の軽い気持ちだったのが、時間が過ぎるにつれ、これはいよいよ間に合わないぞ、間に合わないと(予約していた飛行機は当日変更不可だから)札幌までの航空券を新たに買わなきゃならんぞ、それは一体いくらかかるんだろう、いやいやその前にそもそも空席はあるのかと調べてみたら(かつて北斗星が花巻で止まった頃はこんな芸当はできなかった)、空席は十分にあるけれど、当日購入となると、AIRDOでも3万円近い。

ひゃー。

そこで思い出したのが、前日に友人が語っていた話で、とりあえず、ANAスーパーフライヤーズカードデスクに電話をしてみたわけです。で、事情を説明したら、驚くほどあっさりと(本来は変更できないのですがという前口上の後に)「羽田空港に着いたらその旨をお話してください、搭乗可能な便に乗れるようにしておきます」との回答。

ぼくは真面目すぎるのか、不測の事態とはいえ、航空会社には無関係なことだから搭乗便の変更なんてできるはずがないと思い込んでいたのですが、サービス業の現場は、柔軟でした。

サンライズは、希望者には熱海から新幹線に振替輸送します、との案内があったものの、新幹線に乗り換えると特急料金(3,240円)は戻ってこないそうで(後から思い出したのですが二十数年前の北斗星のときもそうだったような気がする〜それで仙台で下車せずに上野まで乗り通したような気がする)、もう飛行機の時刻を心配する必要はなくなったし、熱海から「こだま」では東京駅到着もそれほど変わらないだろうと、そのまま、東京駅まで乗り通しました。

乗っていたのがノビノビ座席だったり、個室だとしても狭い部屋だったりしたら、さっさと抜け出したいと思って新幹線に乗り換えていたかもしれませんが、ぼくが乗っていたのはA寝台個室「シングルデラックス」という広い部屋。熱海から、座れるのかどうかもわからない新幹線に乗り換えるぐらいなら、このほうがいい。



強風や大雨が収まった後、動き出してからは快調に走り、東京駅に着いたのは、所定時刻から3時間58分遅れの11時06分頃。熱海から「こだま」に乗り換えた場合の東京駅到着は10時16分だから、その差は50分。岡山から12時間以上もかかっていることを思えば、50分なんて、たいした差じゃない。

つくづく、おめでたくできている人間だと、自分でも、思います。
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