熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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鉄道の神様に導かれる

あとから思えば、これが、始まりだったのかもしれません。



この出張は現地までは飛行機、現地はすべて車で移動の予定だったから、鉄道との接点はないはずだったのですが、お昼を食べに寄ったのが(たまたま)川湯温泉駅の「オーチャードグラス」で、付近の飲食店が限られていることを考えればそれはさほど不思議なことではないものの、ちょうど川湯温泉駅に着いたときに列車が入ってきたのは、じつに不思議な偶然でありました。

もし、この列車の到着が、ぼくらが席についてからであったならば、ぼくは、この写真を撮ることはなかったでしょう、というのは、ぼくが鉄道愛好家であることは同行者全員が知っていることとはいえ、列車が来たからといって席に座って懇談している場を離れるような子供じみたことは、いくらなんでも、できかねるわけですよ。

でも、このときは、ぼくらが駅前に止めた車から降りたまさにそのとき、この列車が入ってきたのです。しかも、3月16日限りで名前が消える「しれとこ」のヘッドマーク付きで、1両ではなく2両編成。

翌朝。



台風みたいな低気圧が北上中だったから、飛行機が欠航することは想定の範囲内ではあり、万が一、帰れなくなってもどうにかなるように、仕事の段取りはつけてきていたものの、それはあくまでも「万が一」であって、今日のうちに帰れないとなると、それはそれで、多方面にご迷惑をおかけするような状況になっている、ので、できれば帰りたい。

鉄道も、道内各方面、軒並み運休が決定。



なのですが、札幌を中心にすると、函館方面、帯広・釧路方面、稚内方面と、各方面への特急列車が運休となっている中で、なぜか、石北本線だけは、運休になっていなかったのです。同じ網走駅を発着する釧網本線は、朝から運休になっているのに対し、石北本線は、運休のお知らせが出ていない。



今回は鉄道との接点はない出張だったはずなのに。

これは、鉄道の神様のお導きに違いない。



網走駅はキヨスクもなければ駅周辺にコンビニもなく(駅前にあったローソンは昨年末に閉店)、長距離列車に乗る前に買い物ができないという困ったことになっている駅なのですが(駅前のローソンの復活を望むや切)、駅弁屋さんは営業しています(だから応援の意味も込めて買った)。でも、今回の場合は、列車が途中で立往生する可能性もあるから、駅弁を買う前に、(車での移動だったので)コンビニに寄って、水と食料を少し多めに用意しておきました。

飛行機ならば千歳まで1時間もかからないところを、列車の旅では旭川まででも4時間近くもかかるのですが、暴風雪で列車が動かなくなるようなこともなく、キハ183系の健気な走りを堪能させてもらいました。外はひたすら吹雪で遠くはほとんど見えないものの、最近の列車にはない大きな窓はとても気持ちよく、喘ぎながら峠を上り、下りに入るや人が変わったかのように(人じゃないけど)軽快に走るエンジンの音と振動は、もはやここでしか体感できない。

予定外の汽車旅は、思いのほか、心地よいものでした。



石北本線の列車は、この日はこの列車以降が運休となり、翌日も動かなかったのですから、予定していた飛行機が欠航になったとはいえ、この列車で帰ってくることができたのは、じつに幸運なことでした(この後に乗り継いだ札幌行きの特急列車は、道央圏の大雪の影響で、30分ぐらい遅れました)。幸運を超えて、ちょっとした奇跡のようなものかもしれない。

今回は、自分の危機管理が成功したわけでもなんでもなく、ただただ、運がよかっただけだったと思ってます。鉄道の神様に感謝し、もっともっと、鉄道の魅力を伝えていかねばならぬとの思いを、また、強くしたことでありました。

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