熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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定山渓鉄道開通100周年記念出版『定山渓鉄道』

これはすごい本です。



最初に断っておきますが、著者の久保ヒデキさんには、日ごろから大変お世話になっています。そんなこともあって、この本は、久保さんご本人にお届けいただきました。だから宣伝しているわけではなく、手にしてみたら、あまりにもすごいもので、これは一人でも多くの方に知ってほしい、そして買ってほしいと思ったので、ここで紹介することにした次第です。

何がすごいって、この本の、ずっしり感です。

鉄道ジャーナルと比べてみましょう。



誤解なきように書き添えておけば、鉄道ジャーナルが薄っぺらいと言っているのではなく、あの(情報量の多い)鉄道ジャーナルよりもさらに分厚い本である、ということです。手にしたときの重量感が、すごいです。これを、一人の著者が制作したというのが、また、すごいと思うのです。

あとがきから引用:
《この本は、沿革、沿線風景、資料、車両の4章から構成されています。しかし、基本的には「定山渓鉄道の歴史写真集」であることを念頭に作業を続けました。…(中略)…この本では、できる限り他の書籍や資料などに登場しない、まだ誰の目にも触れていない写真を載せたいと考えていました。さすがに大正から昭和にかけてはそもそも写真数が少ないため、どうしても他の文献で見慣れたものを使わざるを得ないケースも多々ありました。しかし、北海道新聞社の過去の報道写真をはじめとして、別項に紹介させていただいている、写真をご提供くださった皆さまのおかげで、予想以上に素晴らしい写真が集まりました。》

写真集とはいうけれど、実際のところは、文字による説明もたくさんあって、定山渓鉄道に関する資料集の決定版、これはこの先何百年も定山渓鉄道の一次資料として残っていくであろう、貴重かつ立派な本です。これがたったの3,024円(消費税込)ですよ!労力を考えたら、そんな値段でいいのかっていう内容です。

ぼくは、もちろん、定山渓鉄道の現役時代は知りません。だけど、ちょうど真ん中あたりの、たまたま読者ハガキが挟まっていたページが「定鉄沿線風景 黄金湯温泉旅館思い出アルバム」というページで、ぼくはあの(末期はもうかなり古びていた)旅館に泊まったこともあるもので、このページの写真を眺めているだけでも、いろいろなことが思い出されてきます。




そんなふうに、鉄道とは直接には関係のないエピソードも多数掲載されています。鉄道ファンはもとより、札幌の地理歴史に関心のある方なら、楽しめること間違いなし。なによりも、資料としての価値が非常に高い一冊です。
 

久保 ヒデキ
北海道新聞社
¥ 3,024
(2018-01-19)

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