熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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幸せなエンディング

1999年にJリーグが2部制になったとき、ぼくは国立に住んでいて、まだ東京スタジアム(味の素スタジアム)はなかったから、Jクラブのホームスタジアムでいちばん近くにあったのは等々力で、1999年のJ2の開幕戦は、等々力に川崎フロンターレ対アルビレックス新潟を見に行ったのでした。当時すでにコンサドーレ札幌のサポーターズ持株会に入ってはいたけれど、この年のコンサドーレの開幕戦は大分(まだビッグアイはなくて市陸だった)だったから、行くという選択はなかった…のですが、この翌年のコンサドーレの開幕戦は鳥栖で、それは見に行ってしまうのだよなあ(それでエメルソンの衝撃ハットトリックを目撃するわけです)。

さらにさかのぼることその2年前、1997年は現在のJ2に相当するカテゴリはJFLで、JFLの上位にいたのは(この年に圧倒的な強さで優勝する)コンサドーレ札幌のほか、川崎フロンターレ、東京ガス、本田技研といったチームでした。この年のコンサドーレとフロンターレの試合はホーム・アウェイの2試合とも終盤に点が入って延長にもつれこむ激闘となり、2試合ともコンサドーレが制した…というのは、もはや伝説に近い、オールドファンの語る試合になっているのかもしれません。

その年、フロンターレはわずかに及ばずJリーグには上がれなかったのですが、その最後の試合は、ソウルでワールドカップ予選を見てから早朝に成田に帰ってきたその足で見に行って、まだ今みたいに他会場の速報をすぐに手に入れる手段はなかったから、試合後に選手がうなだれながら並んだのを見て、ああ、だめだったんだと思った…というのが、20年前の話。

それから20年経って、川崎フロンターレがJ1優勝を成し遂げたというのは、当時は(そんなわけで近かったこともあって)わりとフロンターレの試合を見ていただけに、感慨深いものがあります。

フロンターレが20年経って優勝したのだから、その頃は同じようなところ、というよりも、むしろ、先行していたコンサドーレが、20年後に優勝しないとは限らない、と思うわけであります。20年後なら、まだ、ぼくも、生きているでしょう。

自分が生きている間にコンサドーレが一度ぐらいJ1で優勝争いしてほしい、というのは、だいぶ前から、ときどき言っていることだったのですが、ここへ来て、優勝争いといわず、ACL制覇ぐらいまで夢見てもいいんじゃないかと思えてきました。

今季、コンサドーレは、16年ぶりのJ1残留を果たしました。

16年前は、終盤はさっぱり勝てなくなって、最終戦に至ってはホームの札幌ドームで試合をしながら終了間際に藤ヶ谷陽介が股抜きシュートを決められて(決めたのは大柴健二<懐かしいな)、暗転した中でスポットライトを浴びながら岡田武史が監督退任の挨拶をしていたときに罵声が飛んでいた、なんてことを思い出します。あのときは、試合なんかそっちのけで、岡ちゃん辞めるんだって!のほうに注目が集まっちゃってて、今になって思い返すとちょっと信じられないことなんだけど、試合<岡ちゃんって感じで、空気がふわふわしちゃってました。

その点、昨日の試合は、四方田さん監督退任は決定的な状況だったけれど、そして2点を先行しながら(最初のジェイの得点はスーパーゴールでしたねえ)追いつかれてしまう嫌な流れだったのに、残りわずかの時間で福森晃斗→横山知伸の勝ち越しゴール。あれはホームの観客、雰囲気が決めさせてくれた得点だったと思います。もちろんやっているのは選手だから、選手の頑張りなんだけれども、それを後押しするスタジアムの空気というのを、この何年かの間、とりわけ四方田さんが監督になってから、野々村社長が、スマートなリーダーシップのもとに、時間をかけて作り上げてきた結果であったとも思うのです。

試合後のセレモニーで、四方田監督が、心のこもった、力強い言葉で、まだまだコンサドーレのためにやっていきたい、といったことを語り、さらに、野々村社長のスピーチの中では、ペトロビッチ新監督候補のビデオメッセージが大型ビジョンに映し出されて、こんな日本語訳が表示されました→《四方田さん!貴方は昨年札幌をJ1へ昇格させ、そして今年はJ1残留を成し遂げた。素晴らしい功績を、心から讃えたい!私は貴方と共に札幌で仕事がしたい!何より貴方のサポートが必要だと思っています!》

これで、どうして四方田さん辞めさせちゃうの?ミシャでいいの?というモヤモヤが、払拭されました。ペトロビッチと聞くと、勝負弱いとか、広島から浦和に自分のよく知っている選手を移籍させたとか、そんな印象があって、そこがモヤモヤだったんだけど、四方田さんというコンサドーレの財産を活かしたうえで、さらにチームを上に導いてくれるならば、それは、素晴らしいことです。コンサドーレは、まだ、タイトルにこだわるチームじゃない。それならば、優勝できないミシャだって、いいじゃないか。

うまく行っている状況をあえて壊すのは、とても、勇気のいる決断です。それは、ともすれば博打になりかねないのに、今回の監督交代は、中長期を見据えたもの=四方田「監督」を育てていく=であり、四方田さんをスタッフに残したという点では、リスクヘッジもできている。これは、なかなかできないことです。コンサドーレは、じつに稀有な人材を得ました。そして、それは、野々村氏をここまでに育て上げたサポート企業の功績でもあります(ここはもっと強調されてもいいところだと思う<まだ早いかな?)。

でも、こういうふうに、うまくまわり始めたのは、なんといっても選手あってのことだし、昨年、今年と、大胆な選手起用で勝負勘を身につけてきた四方田さんが、きちんと結果を残してくれたからです(何度も言うけど最大のターニングポイントは去年の3月のアウェーの清水戦だったと思います〜その後、深井一希に前線でチェイシングさせたり、いろんなことやってきましたねえ)。もし、去年の途中で四方田さんがぼろぼろになってチームを去っていたり、あるいは、今シーズンだって、あの6連敗のときに四方田さんを解任したりしていたら、あるいは、あれ以上の負けが続いて降格になってしまっていたら、また、リセットでした。

クラブが潰れかけて、絶望的な中で、むりやり希望を見出すしかなかった2003年のオフから、14年かかって、ようやく、ここまで来ました。今朝の道新スポーツの1面記事の最後は《J1リーグは、最終節で川崎がかしまを追い抜き、逆転優勝を決めた。いつの日か、札幌もその頂を目指すことになるだろう》と結ばれています。去年までなら、何を言ってるんだか…だったはずですが、今は、それが、けっして非現実的ではないと思えます。

この気持ち、20年見ている人なら、わかってもらえますよね?
(ちょっと力入りすぎた文章書いちゃってるなあと思ってるもので…(^^;))

ここんとこしばらくユニホーム買ってなかったんですけど、来季のユニホーム(早くも一昨日から予約開始となってます)は、予約開始日にまるいに行って、もう、お金も払ってきました。



まあ、スタジアムで着る用、というよりは、マラソン用、だったりするわけですが(笑)。背番号をつけなかったのは、5000円かかるっていうのもあるんだけど、それ以上に、どうせゼッケンつけて見えなくなっちゃうんだから、って理由です。来季のは黒いラインが太くなってて、真夏の直射日光を浴びる北海道マラソンには向いてないような気もするんだけど、来年の北海道マラソンは記録更新ではなく楽しく走ることを目指すつもりなんで(タイム的には今年と同じで十分)、マラソンのことだけ考えると水色のアウェーユニがすごくいい感じなんだけど、アウェー用だけ買うのも邪道だし、かといってホームとアウェーの両方を買うのも大変なんで(来季のシーズンチケットも買わねばならんですからねえ)…という具合に、もう飽きた、醒めました、みたいなふりをしていても、結局、コンサドーレはやめられないんだなあ。

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