熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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「三脚+B=夜景<緊張」も今は昔

ましてやリバーサルフィルムのときなんて、失敗したらどうしようとドキドキものでした…という話を理解していただけるのは、どのくらいの方までなんでしょ?いまの20代だと、もう、最初から、デジタルなのかな?

暗い時間帯になるとやたらと写真を撮ってしまう傾向があるのは、いちいち三脚立ててフィルム代を気にしながらバルブで撮ってた頃の反動なんじゃないかと思う今日このごろであります。

礼文島の帰りに、ひと駅だけ、乗り鉄しました。






今回は、往復とも都市間バスを使ってしまったので(だって夜行列車はないけれど夜行バスはあるんだもの)、せめてもの罪滅ぼしにと、懐かしい思い出の詰まった南稚内駅まで行って、稚内駅までの一区間、170円払って乗ってきました…というのは、乗ったのは本当ですけど、理由は、嘘です。

もともと、乗るつもりなんて、まったく、なかったのよ。






礼文島からの最終便が稚内港に到着するのは19時で、すぐに下船すればもう少し早く稚内駅に辿り着けたんだろうけど、入港前から下船口に並ぶのは面倒だし、そうなると船が接岸してしばらくしてからでないと行列にくっつくことになるからと、ゆっくり下船したら、稚内港から稚内駅までの間も多少の距離があることもあって、稚内駅に着いたのが19時21分だったのですね。

ぼくが乗る札幌行きのバスは23時発だから、それまでの時間を使って、ひさしぶりに稚内温泉に行こうと考えてまして、事前に調べておいた稚内温泉方面へのバスの発車時刻は、19時22分でありました。あ、これならギリギリ間に合うぞ、ってことで、目の前のバス停の時刻表の19時の欄に「22」という数字があるのを確認して、目の前に来たバスに飛び乗ったら、すぐ前にも、もう1台、別のバスがあったわけですよ。

そうです。

もう、おわかりでしょう。

ぼくは、乗るバスを間違えたのです。

だってさ、駅前から出る2つの路線のバスの発車時刻が、どちらも、同じ、19時22分なんだもの(というのは、あとから調べて知ったことで、このときは、まだ、わかってなかった)。

しかも、こんなにしょっちゅう稚内に行ってるくせに、間違えたことに、しばらく気づかなかったのでありますね。郵便局の前で、先行するバスが右折して、こちらのバスが左折した時点で、おかしいと思わなきゃいけなかったのに、疲れていて、判断力が鈍くなってたのかなあ。そもそも、バスに乗ったときに「これ稚内温泉に行きますか?」って聞いておけば、そんなことにはならなかったのに、その程度の注意力すら、なくなってたんだろうなあ。

南稚内駅の手前まで来たところで、ああ、間違えたと気づいて、仕方がない、このまま乗って、西條デパートの近くで降りよう、それでペリカンでご飯でも食べよう…と考えたのも、あとから思うとどうかしているわけで、そんな時刻までペリカン(道北地区にしかないファミリーレストラン)があいてるわけがない。

大黒何丁目だかでバスを降りてから、西條行く前に一応調べておこうと、iPhoneで検索したら、もう、ペリカンは店じまいしてるし、西條も、まもなく閉店しちゃう。そんなところに行ってもしょうがない。

お酒飲む人なら、南稚内で飲めばいいんだろうけど(南稚内にはわりといい店あります)、飲めないヒトが一人で飲み屋に入るというのはなかなかに厳しい。仕方がない、適当なバスで戻ろう…と歩きながら、南稚内駅の近くまで来たもので、一応、駅に寄ってみるかと、駅舎の中に入ってみたら、上の写真のとおり、偶然にも、すぐに来る稚内行きの列車があった、というわけです。





それでも夜行バスが出るまでには、まだ、3時間以上もあって、いったんはバス乗り場の待合室に座ってみたものの、「あのとき」はここであんなことこんなことがあって涙をこぼしそうになったんだよなあとかいろんなこと思い出しちゃって(でもそれであのときの禊はようやく済んだと思えたのですよ<わかる人だけわかってくださいな話です)、セイコーマートで食料を調達して、上りの最終列車が出発してあとは(3時間半後の)下りの最終列車の到着を待つだけのだだっ広い駅舎内の(というかあれはどこまでが駅なのかいまだによくわからない)そこらじゅうにあるベンチの一つに座って、あまりにも眠いのでそこに横になって、しかし誰かが通るたびに気になってよく眠れなくて(そもそもそこは眠るところじゃないし)、人の気配がするたびに目を開けて顔を上げるオレはハナみたいだなあと思いながら、しかし横になってうとうとしているうちに、やがて夜行バスの受付が始まって…



そんなわけで、けっこう長い間、駅前やら駅内やらにいたのでありますが、ビックリしたのは、セイコーマートの賑わいでありました。もうね、次から次へと、ひっきりなしにお客さんが来て、しかもその大半は旅行者で、そのうちのかなりの部分はいわゆるインバウンドの方々なのですね。みなさん、ホテルに泊まって、食事はセイコーマート、なのでしょうね。いやはや(まあ、この日に限っては、ぼくも、他人のことは言えないのでありますが)。

あまりに疲れているから稚内に泊まろうかとも思ったんですが、駅の近くのホテルは3連休の中日とあってかどこも1万数千円で、さすがにそれはいくらなんでもと思ったし、そんなことよりぼくはバスに乗っちゃえば翌朝の5時半には帰宅できちゃうんだから泊まるのはもったいないわけで(さらにバスなら回数券持ってるからキャッシュアウトもないわけでして)、素直に、夜行バスで帰ってきたのでありました。

もし稚内に泊まったならば、翌日は(これは本気でせめてもの罪滅ぼしに)宗谷本線の列車で帰ろうかとも思ってたんですが、翌日の宗谷本線は台風の影響で運休だったから、その点でも、夜行バスで、よかったのです。

夜行列車があれば、もっと、よかったんですけどね〜

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