熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
<< June 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 暑かったり寒かったり | main | 第64回さっぽろ夏まつり(大通公園のビアガーデン)は本日から >>

『日本男子♂余れるところ』高橋秀実

本の表紙

まずは「序章」の、ごく一部を、ご紹介:
《イザナキは自らの男根を「成り成りて成り余れる処」と呼んだ。肉体が形づくられていって余った部分がすなわち男根。参考までに、本居宣長はこれを「ふくれ出て身の外に贅るが如くなるを詔へり」(『古事記伝(1)岩波文庫 1940年)と解釈していた。餅にたとえると、焼いた時にぷくっと外にこぼれ出る部分なのだ。
 確かに余っている。
 私はズボンの膨らみを見つめた。》

うまいなあ。

表題の「余れるところ」とは、すなわち、そういうことです。平均8.3センチの謎。医学的なテーマになるのかと思いきや、民俗学的なほうへと進み、そうかと思うと、第6章は「絶頂巡礼」、すなわち、女性の話になったりする。ちなみに、序章は「仏説男根」、第1章は「包皮前進」で、ちょっと飛ばして第4章が「男色交換」。そっち方面の趣味のない者にとっては気持ち悪かったり、読んでいるだけで痛くなってきたりむず痒くなってきたり、なんだけど、そこを、下品にならずに、しかし高尚にもせずに、体を張って表現するあたりは、さすが高橋秀実さんならではの匠の技です。

ラストがいいんです。ネタバレになるから書かないけど、最後のページは、最後まで見ないで、最初から読んでいくと、最後の最後に、幸せな気持ちになれます。

いいじゃないの、興味本位だって。

 
読書 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://work.kuma-i.com/trackback/1195406
この記事に対するトラックバック