熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 祝のシールはまだ早い | main | 5度目の昇格、4度目の優勝 >>

2016 J2 最終節(引き分けじゃダメなんですか?)



あえて言いますが、おもしろかったです。

首位と最下位のチームの対戦で、試合終盤になってから両チームの思惑が一致して、両チームとも攻めようとしないなんて試合は、めったに、見られるもんじゃないです。ワールドカップか何かで見たことあるけど、生で見たのは、たぶん、初めてです。

終盤の、札幌が自陣の深いところでひたすら横パスをまわして、金沢の選手も(最前線は少しは動いていたものの)ボールを奪いに来ないという(見ようによっては異様な)状況が目立っちゃったけど、今日の札幌は、最初から、引いてました。引き分け狙いというわけではないのでしょうが、負けなければJ2優勝、J1昇格が決まるという立場だったのだから当然のことで、あの雰囲気の会場でそれが普通にできてしまうのは、すごいと思いました。

あの満員のスタジアムで、攻めたい気持ちをセーブするって、大変なことだと思うのですよ。それができるのは、大人のチームだなあと思ったわけですね。

かたや、金沢は、この試合で勝ち点を奪わないとJ3への自動降格が決まってしまうから、序盤からものすごい勢いで攻めてきた。だけど、札幌は、攻め込まれているわりには、けっこう余裕で守ってる(ように見えました)。金沢がこれだけ攻めてきているのだから、そのうちカウンターのチャンスができるだろう、あるいはそのうち金沢も疲れるだろう…なんて考えてたのは、まだ、わかってなかったなあ。

引き分けで、いいんだもの。

後半の途中になって、iPhoneで山形2-0北九州となったのを見て、ああ、これは難しい試合になっちゃったなあと言いつつ、でも、これ、どういう展開になるんだろう?と、この先の両チームの試合運びを読むといった楽しみが、そこで、生まれたわけです。

このまま北九州が敗れれば、金沢は、引き分けでも北九州を勝ち点1上回ることができて、少なくともJ3自動降格は回避できる。その一つ上の順位まで行けば、J2・J3入替戦も回避できるんだけど、その上の岐阜は2点リードしている。岐阜がこのまま勝てば、金沢は、勝ったとしても、岐阜よりも上の順位には行けない。

北九州のビハインドが1点だったらまだしも、2点のビハインドとなると、金沢にとっては、点を取りに行って失点するよりも、無理をしないでこのままドローで終わるほうが、現実的なんじゃないか。

となると、そこは、札幌と、利害関係が一致してしまうわけですね。札幌は、引き分けでもJ2優勝とJ1昇格が決まるのだから、お互いに、時間が来るまでだらだらやって、ドローにしちゃったほうがいいのかもしれない。

それは、理屈としてはわかる。わかるけど、ホントにそんなことできるのかな?…と思ってたら、山形−北九州が3点差になっちゃって、これはいよいよ北九州の負けの可能性が高まってきて、両チームが、ホントにそんなことやっちゃったわけですね。最後のほうなんて、札幌がボールを前に運ぼうとしたら、前のほうの選手から「いいから後ろに戻しておけ」みたいな指示が出ていた(ように見えた)ぐらいでしたから。

それは満員の観客やテレビの前で応援している人に対して失礼だ…とは、思わないです。だって、札幌の目標はJ1昇格であって、この試合に勝つことではないのですから。この試合でスペクタクルなものを見せることが、この試合の目的ではない。それを言うなら、岐阜戦のゴジラ吠えまくり5−0とか、都倉のアディショナルタイム魂のねじ込みとか、おもしろい試合は、ここまでで十分見せてもらってきている。その積み上げの最後のワンピースがこの試合なのだから、これで、いいんです。

思えば、前節の95分内村スーパーゴールで、今シーズンは、終わりだったのです。この試合は、エンドロールみたいなものだった。それはこの試合だけ見に来た人には関係ないことだから、そういう方々には申し訳ないような気もするけれど、でも、それがリーグ戦というものです。ノックアウト方式じゃないんだから、これは、すごく正しい試合運びをしたんです。

ずーっと前、市村篤司のデビュー戦か何かのときに、あったじゃないですか。最後の最後、ロスタイムに無理に攻めに出て、追いつかれたっていうのが。あれの、リーグ戦年間通してバージョンだと思えば、やっぱり、チームは成長してるってことです。

とにかく、来季は、J1だ。

北海道コンサドーレ札幌2016 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://work.kuma-i.com/trackback/1195162
この記事に対するトラックバック