熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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踊り子と斜めのストライプ

レイルマガジン2015年5月号の表紙 特急踊り子号の写真

東京から伊豆へ向かう新しい特急列車の名前が《踊り子》に決まったとき、ぼくは中学生だった。新型車両といいながら117系の色違いじゃないか、アコモデーション(<最近「アコモ改造」とか言わなくなったな)は特急らしくないじゃないか、などとケチをつけられていたこともぼんやりと記憶にあるけれど、なんといっても、この新しい185系電車は、車体の側面に斜めの線が入れられたことのインパクトが強烈だった。いまだったら「アディダスか!」と突っ込みを入れたくなるような斜めの三本線は、しかし、その後の200番台(新幹線リレー号でありますね)では普通のラインに戻ってしまって、がっかりしたんだよなあ。

そしてもう一つ、当時の記憶として鮮明なのは、鉄道ジャーナルに「踊り子とはいかがなものか」といった記事が載っていたこと。今となっては現物が手元にないので確認できないのだが、書いたのは宮脇俊三さんだったような気がする(ロングおじさんのような気もするんだがロングおじさんは鉄道ファンの人だったからなあ…)。

どうしてそれが鮮明な記憶なのかといえば、当時中学生だったぼくは、その文の意味が、さっぱりわからなかったから、なのだ。踊り子って、伊豆へ向かう列車なのだから、伊豆の踊子でしょ?それの何がまずいんだ?と、ホントに純粋に、疑問を抱いて、かなり長い間、頭の片隅のさらに隅のほうに、居座っていたのだ(その疑問がいつ解決したのかは、ぜんぜん、覚えてないんだけど)。

昨夏に出版された特急・急行 トレインマーク図鑑の 《踊り子》のページには《世の中には無粋な人もいるもので、「踊り子」をダンサーのことだと受け取って、「由緒ある伊豆特急にふさわしからず」というクレームもあったという。》との記述がある(同書p.052)。中学生だったぼくが、これを読んだら、ダンサーだと何がだめなんだ?と思ったに違いない。ダンサーと言ったら、最近でいうところのパフォーマー、みたいなものでしょ。

べつに自分が品行方正だと言うつもりもないけれど、ぼくの中には、踊り子、と聞いて、なんとかミュージックホール、みたいなのを想像する世界がないんだな。宮脇さんの作品には、その辺の話がときどき出てくるけれど、これは、ぼくは、やっぱり、違和感あるんだよね(イヤだって意味じゃなくて)。

『踊り子と将棋指し』を読んで、そんなことを考えたのでありました。

 
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