熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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究極の現役ナローゲージ鉄道

昨年出版された『究極のナローゲージ鉄道 せまい鉄路の記録集』に続く第2弾です(前作のレビューはこちら=2012年6月25日)。

こんどは「現役」、といわれても、現役なんてそんなにあるんかい?というのが最初の率直な感想でしたが(どうもナロー=近鉄内部・八王子線&北勢線+下津井電鉄+黒部峡谷鉄道、という30年前のイメージが頭の奥底にこびりついちゃってるのね)、これが、あるんですね。

(目次)
第1章 特別誌上初公開のナローゲージ鉄道
第2章 ナローゲージの車両メーカーたち
第3章 営業路線のナローゲージ鉄道
第4章 たずねるナローゲージたち

この本の目玉は(企画サイドとしては)第1章なのでしょうが、工事用の軌道や牛舎の中の搾乳機運搬用軌道を見せられても、ああそうですかとしか言いようがないのが正直なところで(でもおもしろいけどね<とりわけ現代に蘇った中山間地農業のための簡易軌道=見た目はかつて北海道に多数あった簡易移動そのもの=の写真は眺めているだけでワクワクしちゃいます)、特別公開はありがたいですけど、やっぱり、実際に現場に行けないのは、なんとなくもどかしさが残ります。

第2章は模型的なおもしろさ(ぼくがかつてナローに関心を持っていたことは前作のレビューにも書きましたが、その延長線上で、前面二枚窓の簡易軌道車両というか下津井のパンタなしみたいな車両を自力で=キットではなく自分でカッター切るところから=作っていた時期もあったのでした<手先が不器用なもので=これは自分には向かないなと思って=すぐやめましたけど)。

第3章の「営業路線」はおなじみ(?)旧近鉄の3路線と黒部峡谷鉄道、第4章は現役で動いている保存鉄道や遊覧鉄道、静態保存されている車両などの紹介、というのを見ていると、行きたいところがたくさん出てきて、おー、もっともっと働かなきゃ(お金稼がなきゃ)、もっともっと自由な時間の作れる働き方にしていかなきゃって思います(<同好の士以外にはまったく理解されないモチベーションだろうな(^^;))。

我が家からいちばん近いナローゲージも載ってます。


(近所ですが未乗<近所ゆえに人目が気になってしまって(^^;))

情報なんてネットでとればタダじゃん!と思うかもしれませんけど、こういうものはやっぱりこうして紙の本にしてまとまっているほうがありがたい(ネットは=少なくとも現時点では=「編集」「取捨選択」という機能が非常に弱いわけで)。紙媒体だとスペースに限りが生じるから「あれがあってこれがない」といったことは起きますけど、いかなる分野であろうともこの世に存在するあらゆるものを網羅するなんてできるはずがないのだから、こういうものは、セレクターのセンスが色濃く出ていいはずだし、そのほうがおもしろいんです(ただ、セレクトする人の力量が問われちゃうわけで、そこがネットの参加者フラット幻想を壊すから、そういうことに対してノーだと言う人が出てくるのでしょうね)。

でも紙の本にするにはそれなりにお金もかかる、というところを補完するためにも、こういうふうに有料で頒布する、っていうのが、これからの情報流通のビジネスモデルなんじゃないか(って、それって同人誌ではずっと前から行なわれていたことか)…という話は、また別の機会に。
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