熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011チャンピオンシップ コンサドーレ札幌U-18-サンフレッチェ広島F.Cユース

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011チャンピオンシップ@埼玉スタジアム2002
12月17日(土)15:00/3,775人
コンサドーレ札幌U-18[EAST1位] 1(0-0,1-3)3 サンフレッチェ広島F.Cユース[WEST1位]
[得点]
(広島)後半04分 野津田岳人(0-1)
(広島)後半06分 藤井貴之(0-2)
(広島)後半18分 末廣浩暉(0-3)
(札幌)後半42分 中原彰吾(1-3)



<札幌>
-----近藤(勝)--下田-------
----榊-------------中原---
-------荒野----堀米-------
-前(貴)-永井--奈良-小山内-
----------阿波加----------
(交代)
後半10分 小山内→深井
後半21分 近藤→中川   
後半34分 榊→鈴木

<広島>
-----------越智-----------
-----野津田-----末廣------
--藤井--野口--川辺--森保--
---平田----脇本----柳川---
-----------有賀-----------
(交代)
後半27分 末廣→宮原
後半31府 森保→石坂
後半38分 野津田→浅野間
後半45分+4 越智→重行



今年いちばんの冷え込み&強い北風でとても寒いなか、15時キックオフ(この日は埼玉第2および埼玉第3で来季のプレミアリーグ参入決定戦が開催されていた〜両会場とも第一試合は10時開始、第2試合は12時40分開始)。立ち上がりは、広島がワントップの34越智大和に入れて、そこから攻撃を組み立ていく形が何度もみられるなど、広島のリズム。しかし、24分に札幌右SB2小山内貴哉が爆発的なオーバーラップから相手ゴール前でのワンツーを経てシュートを放ったあたりから、札幌がボールを持つ時間が長くなり始め、30分頃からは完全に札幌のペース(なのだが、そうなったら広島は前からボールを奪いには来ないでリトリートして守備に専念する、というところが、試合巧者だなあとも思った)。

35分、左サイドで札幌9近藤勝成から裏のスペースへ縦パスに11榊翔太が抜け出し、榊の高速ドリブルからゴール前への折り返しに近藤が詰めて広島GK21有賀洋平と交錯、有賀がボールを前にこぼしたところにさらにたたみかけるも広島DFがクリア。39分には札幌3奈良竜樹のインターセプトからカウンターで一気にゴール前へ迫り、さらに41分には札幌の右CKからファーサイドで10荒野拓馬がヘッドで合わせるがシュートは枠をはずれた。

結果的には、札幌は、この時間帯に先制点を奪えなかったことが痛かった。逆に広島はこの時間帯をしのいだことで再び攻勢に転じ、43分に久々に札幌ゴール前に迫ると、右サイドから7森保圭悟のアーリークロスにペナルティエリア内中央で34越智が右足で合わせたがシュートはクロスバーを叩いてゴールラインのわずかに手前に落ちた。44分はやはり右サイドで最終ラインから上がってきた5柳川が7森保を追い越し、森保から柳川への縦パス、柳川のクロスにゴール前中央でフリーになっていた13末廣浩暉がヘディングシュートを放つも札幌GK21阿波加俊太の正面。さらにアディッショナルタイムにはセンターサークルからわずかに相手陣内に入った場所から7森保が無回転FKでゴールをねらったが、札幌21阿波加がかろうじて外にはじき出した。

この最後の森保のFKは、直後にオーロラビジョンでゴールに正対した角度からのVTRが流れると、場内にどよめきが起きたほどだった。40メートルはあろうかという距離をぐいーんと伸びたボールは、GKの手前でぐいっという感じで急激に曲がりながら落ちていた。

ハーフタイム。



後半も、前半終了間際の勢いのままに、広島が攻め立てる。

後半が始まってすぐの49分、PKで広島が先制。



その直後、広島攻撃陣がふたたびペナルティエリアに侵入し、札幌は3人がかりでどうにかクリアしてCKに逃れたものの、このCKから2点目を決められてしまった。

それでもまだ時間はある。札幌は、53分に17中原彰吾が右からシュート、59分には相手のクリアミスを拾った11榊がペナルティエリアへ切れ込み左からシュート、が、いずれも、枠をとらえられない。さらに攻勢を強める札幌に対し、広島は63分に中盤で札幌のパスまわしをカットし、そのままカウンターを仕掛けて3点目を奪った。

広島は、とにかく、守から攻への切り替えが早い。前半は最前線に構える34越智に中盤から浮き球を入れることが多かったのだが、2点のリードを奪ってからは、ボールを奪うとともに4〜5人の選手が一気に前に向かって走り始めることが多くなった(イビチャ・オシムのときのジェフみたいな感じ<もしかするとペトロビッチの広島もこんな感じなのかもしれませんが生で見たことがないからわからんのです)。細かいパスワークでは札幌のほうが上じゃないかと思うし、札幌のカウンターだって十分に鋭いのだが、広島のこの切り替えの速さはすさまじい。



さすがに3点差となると勝負は厳しくなるが、この試合が素晴らしかったのは、これで終わらなかったことだ。札幌は、自分たちのスタイルを崩すことなく、けっしてパワープレーのようなことはせずに、愚直なまでにショートパスをつなぎボールを持っていない選手がスペースに動いていく形を続けた。80分を過ぎると、広島に足を攣る選手が続出し、札幌がほとんど2バックのような状態で攻め始める。84分に3奈良のインターセプトを起点に最後は15中川雄貴から18下田康太へとつなぎ下田がシュートも広島DFにクリアされる。続く85分は10荒野が右からドリブルで広島守備陣を切り裂いてペナルティエリアに侵入、シュートを放ったがわずかに枠をはずれた。87分には3奈良から7鈴木貴大へとつないで鈴木がシュート、GKがキャッチ。ようやく猛攻が実ったのはその直後、6堀米悠斗がドリブルでボールを運び、堀米からのパスを受けた17中原の右足のシュートが決まった。

アディッショナルタイム4分の表示が出てからも、札幌の選手の足はまったく止まることなく、何度もチャンスを作った。



しかし、追加点は奪えなかった。時間はほとんど残っていなかったにもかかわらず、もう1点取ればまだわからないと思えるほど、広島は足が止まり、札幌は攻め続けたのだが、2点目は奪えなかった。

でも、最後まで戦い続けた札幌U-18は立派だった。両チームとも、適当に長いボールを蹴ったり、中盤で肉弾戦やってがちゃがちゃしたりすることなく、ショートパスとカウンターを中心に守る時間帯と攻める時間帯とをチーム全員で使い分けており、とてもおもしろい試合だった(選手個々のレベルを別にすれば、J2リーグの試合よりもレベルの高い試合だったと思う)。

広島ユース、優勝おめでとう。


札幌ユースだって準優勝だ。十分、胸を張っていいぞ。


みなさんおつかれさまでした。


試合には敗れましたが、Challenge for Smileってことで。



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