熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
<< July 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 東日本大震災で被災した霧多布(北海道)の会社を応援するファンド、引き続き募集中です | main | まだまだ続く(のか?)日曜夜のお楽しみ >>

でも素直に喜ぼう

コンサドーレ札幌のJ1復帰が確定してから1週間、ようやく落ち着いてきたというのに、またしても嬉しいニュース。

コンサドーレ札幌U-18が高円宮杯U-18プレミアリーグでEAST優勝を決め、WEST優勝のサンフレッチェ広島F.Cユースとチャンピオンシップをかけて戦うことになった。勝ったほうは全国優勝。U-18プレミアリーグは高校チームも加わったリーグ戦だから、いわば高校生年代で今年いちばん強かった、ってことになる。

EASTの最終戦は、勝たなきゃ優勝はない、っていう状況で、相手はFC東京U-18。これだけでもすごい因縁なのに、試合結果も(先週末の札幌ドームと同じ)札幌2-1東京だって。

(以下、私が言わなくてもファンの間では周知のことなんですが)この大会は昨年までは一発勝負のノックアウト方式だったのが、今年から総当たりリーグ戦に変更になったもの。そうすると遠隔地の札幌U-18は遠征が増えて不利だろう…というのはきわめて常識的な考え方だと思うのが、じつは逆で、近隣に同レベルのチームがない(=練習試合の相手がいない)札幌U-18にとっては、昨年までは大きな大会でしか強い相手と試合する機会がなかったのが、このリーグ戦の創設によって、日常的に高いレベルの試合を経験することができるようになり、チーム力をぐんぐん伸ばすことが可能になった(まあ、もともと、今年の札幌U-18は優勝候補ではあったのですが)。

来季、札幌U-18(ユース)チームから5人がトップチームに昇格する(プレスリリース)のではあるが(うち1人はもうすっかりトップチームのレギュラーなんですけど)、じつは、トップチームに上がって公式戦に出られないとなると、強い相手と試合をする機会がまったくなくなってしまうという問題がある(<この間書きましたけど)。以前はJサテライトリーグという二軍戦があったからそこでカバーできたのだが、現在はサテライトリーグは廃止されてしまった。本州以南であれば、近隣に他のJチームがあったりJFLチームがあったりするから、それなりの練習試合の相手は見つかるのだが、北海道では難しい…というのが、コンサドーレのサポーターはみんな理解しているんだけどそれ以外の人にはたぶんほとんど知られていない、すごく大きな課題なんです。

ちょっと待て。

武智幸徳さんの『サッカー依存症』に、こんなことが書いてある。

要するにバルサは「15歳の大会で優勝した」とか「17歳の大会で優勝した」などとチームとしての戦果を誇るより、あくまでも「その選手」にとってどういう環境に置くことが将来につながるかを常に考えているのだ。それを思うと日本のJクラブのユースやジュニアユースのチームがそれぞれのカテゴリーで「日本一」になって胸を張っているのが残念に思えてくる。そんなことより何人の人格的にも優秀なタレントを毎年(自分のクラブであれ、よそのクラブであれ)プロの世界に送り込めたかの方がよほど大事なのだ。

はい、そうですね。

と納得しかけちゃうんだけど、ここはバルセロナじゃないからなあ。

しかし、いま、コンサドーレ札幌というクラブにとっては、すごく大事な局面を迎えていることも確かなんだよなあ。J1昇格だ、U-18優勝だと過去に積み上げてきたものの成果に浮かれてる場合じゃなくて(<浮かれてるとは思ってませんけど)、これをここから先どうやって使っていくのか、これまで通りに(業界内では評価の高い)育成&選手売却クラブで行くのか、本気でビッグクラブを目指すのか。どうしても、過去の(経営破綻同然だった)ネガティブな記憶や、地方から世界を目指したがM畑社長の失脚でえらいことになってしまった某クラブの事例なんかがあって、身の丈経営、って言葉が心地よく聞こえてしまうんだけど、それでいいんだろうか?

いや、それでもいいのかもしれないんですけど、そういう結論になるのだとしても、ここで(いろんなことがうまくまわっているときだからこそ)一度、あらためて覚悟を決め直してほしいと思うわけであります。10年に1回ぐらいしかない、大きなチャンスの山が来てるように思うんだよなあ。

U-18プレミアリーグチャンピオンシップ(12月17日@埼玉スタジアム2002)の対戦カード・札幌U-18vs広島ユースは、じつはJユースカップ(Jリーグのユースチームの大会)の準々決勝(11月27日@刈谷)の再戦(そのときの試合評監督、選手コメント)。いや〜、楽しみだ。

Jリーグ2011 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://work.kuma-i.com/trackback/1193283
この記事に対するトラックバック