熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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西港地区を封鎖せよ

さて札幌に帰るべと、釧路駅に行ったら、列車が運休なのである。



この表示がぱっと目に入って、その瞬間に考えたことは「運休」だったのである。僕が乗る列車は「バス代行」のほうなんだけど、「あ、運休か」と思ったのである。視覚情報というのはそういうものである。

もちろんすぐに「バス代行」だと気づいて、その気づきまでの時間はほんのコンマ何秒だったとは思うのだが、今度は「えー、札幌までバスかよー、でもなんでそんなことするのかなー」と考えて、一瞬、飛行機まだあいてるかな、とか、でもどうしても急いで帰らなきゃいけない用事はなかったかもね、とか、頭の中でぐるぐると考えたり、と、それらの情報をわずか数秒の間に処理するのだから、人間の脳はよくできていると思うのである。

とにかくなんだかよくわかんないまま出札口に行ったら、白糠までバスを出す、白糠から予定の列車に乗れる、というので、まあジタバタしてもしょうがないよねと、世紀末が来ないうちに(もうとっくに来ちゃったけど)、ソバ屋に入って、雄別鉄道の案内看板などを眺めながらソバを食ったのである。

雄別鉄道の看板が前からあったかどうかは記憶にないのだが、あのソバ屋は、二十数年前、休みのたびに僕があの辺をうろうろしている頃からあった。国鉄の分割民営化(<なんか懐かしい響きだな)の直後は、JR北海道の社員がやっているソバ屋、みたいな宣伝の仕方をしていたように思う。その頃オープンしたばかりのミスタードーナツは駅の外にあった(駅の中に移転したのはかなりの年月を経てからだ−そしてその駅の中の店舗も数年前に廃店になった)。

それより少し前、僕は、釧路市某所から釧路駅へ向かう車に乗っていたのである。そしたら、行く手に、パトカーが横向きで止まっていたのである。

場所はここ↓



上の地図で見ると道路と線路が平面交差しているようだが、実際には、道路が線路をオーバークロスしている。そこへ行こうと(つまり、上の地図でいうと上のほうから下のほうへと移動しようと)したら、パトカーが横向きに停車して車線をふさいでいたのである。ほかには看板なども何もなく、おまわりさんが一人だけいるのだが、この人はトラックの運転手と会話していて(おそらくはトラックの運転手が文句を言っていたのだと思うが)、強行突破しようと思えばできたぐらいの通行止めなのだが(というか、そもそも通行止めとも何とも書いていないのだが)、トラックの運転手とやりとりするおまわりさんが大きく手を動かしてこっちへは来るなと言っている。

が、上の地図でいうと559を右(東)に少しだけ進んで脇道に入り、そこから跨線橋のほうへ出たら、何の規制もかかっておらず、悠々と跨線橋を渡れてしまい、なんなんだあの通行止めは???と「?」マークが3つぐらい出たところで、またまたおまわりさんが往来を止めている。

この交差点↓(の西と南が通行止め)


こちらは、通行止めの表示こそなかったものの、「あっち行ってね」の矢印看板を並べている最中。どうやら海のほうで何か起きているらしい、交通事故ではなさそうだ、ということはわかったものの、それが何なのかはもちろんわからないまま、釧路駅に着いて、はじめて、不発弾処理だと知ったのである。

釧路で米軍の不発弾、爆発の恐れでJR一時運休(読売新聞)

この記事を読むと、不発弾が発見された場所は、僕が通ったところのすぐ近くであり、あの妙に緩かった交通規制は、規制が始まった直後だったゆえ、だったようである。

そんなことはつゆ知らず、一緒に車に乗っていた近所の住民の方(正午時点で避難指示は来てなかったから半径500メートルよりは外だったのだろう)は「テロってことはないですよねえ…ときどき外国人の密入国はあるんですよね、あと、自衛隊の何かをやってるか」と言っていた。不発弾処理は選択肢にはなかったものの、自衛隊が関係したことは合っていたわけで、そのぐらい、釧路あたりでは、密入国や自衛隊は身近な存在なのである。



スーパーおおぞら10号の発車時刻は13時25分だが、13時頃から案内する旨の放送が何度か流れて、13時10分頃に改札口の脇(自動改札ではないところ)が開放されてホームに入れられ、1番線ホームをしばらく歩いた後に札幌方から外へ出るとバスが待っていて、「前のほうから順番に乗るように」「大きな荷物がある人は後ろのバスにまわってトランクに荷物を入れるように」との指示。この辺はとってもスムーズ。

さらに、バスの座席がほぼ埋まると(僕は6台中2台目に乗車)、JR北海道の社員の方が乗り込んできて、お詫びと、とても丁寧な説明。べつにJR北海道がお詫びするようなことではないのだが、これは気持ちのいい対応。

僕が乗ったバスは釧路駅前を13時15分に出発して、白糠駅前に着いたのは13時58分。スーパーおおぞら10号はすでにホームに横付けされていたものの、「バスは6台ある、6台の到着を待ってから発車する」旨の放送が流され、結局、発車したのは定刻より33分遅れの14時16分。最後の6台目の人たちは駅のトイレへ入ることも自販機で飲み物を買うことも許されなかったらしいが、まあ、仕方がないですね(その後、車内販売で冷たい飲み物がやたらと売れていた)。

池田までの間で運転停車が3回あって(常豊信号場、浦幌=下りのスーパーおおぞらと交換、昭栄信号場)、池田、帯広では遅れが39分に増していたのだが、その後、新夕張にも運転停車したにも関わらず、南千歳では28分遅れにまで回復し、札幌着は29分遅れの17時46分。スーパーおおぞらは、もともと、わりと運転停車の多い列車だから、こういうことが可能なのかもしれない(ということは、やりようによってはまだ所要時分を詰められるのではないか−来年、道東自動車道がつながったときには大きな影響を受けるはずであり、健闘を期待したいところである)。



左の写真のバスのフロントガラスに貼ってあるのは「JR北海道 列車代行バス 釧路支社」の文字。「JR北海道」の前にはモジャくんのイラスト。

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道路交通情報 通行止め | 道路交通情報 渋滞情報 | 2010/07/21 2:48 PM