熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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電子書籍の衝撃/佐々木俊尚

佐々木 俊尚
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥ 1,155
(2010-04-15)

なんとなく手に取るのをためらっていたのですが、話題の書だし、やっぱり読まなきゃいかんかなと思って読んでみて、なんとなくためらっていた理由がわかりました。

タイトルの「衝撃」です。

日本語の「衝撃」は、どちらかといえばネガティブな意味合いのある言葉です(「赤い衝撃」とか)。私がいまいちしっくり来なかったのはそこです。だって、レコードがCDになり、銀塩フィルムがデジタルカメラになり、紙の雑誌で得ていた情報はネットで知るようになっている2010年にあって、そこにしかるべき端末が出てくれば、電子書籍は当然かつ不可逆的な流れでしょう、それをいまさら「衝撃」とかって、売らんかなで刺激的なタイトルつけてるだけなんじゃないの−

読んでみて、わかりました。「衝撃」は、業界に立ち位置をとったときの感覚なのですね。既存の仕組みが壊れていくことは必至である、という意味での、衝撃、です。読者(消費者)たる私にとっては、衝撃でもなんでもない。それどころか、この本を読んで、むしろ、新たなビジネスチャンスが広がっている、電子書籍の前にはまだ誰も開拓していない無限の荒野が見えるという、どちらかといえば希望に近い、楽しい気分を抱きました。

新書スタイルにしてはお値段はちょっと高めですが、電子書籍って何?ということに関しては、わかりやすくまとまっています。電子書籍、電子出版、キンドル、iPadなどなどに関して中途半端なネット情報をあちこちブラウジングするぐらいなら、この本を一冊読み通すことをお勧めします(さほど時間はかからずにすぐ読めます)。
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