熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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8勝2分1敗

今季のコンサドーレの生観戦の結果です。J2からJ1への昇格を決めるプレーオフも終わり、J3が終わってJ2とJ3の入替も決まり、今季のJリーグは終了したところで、そういえば今年は負けた試合あんまり見た記憶がないなと気づいて、数えてみたら、今季の生観戦(リーグ戦)で負けた試合は1つだけでした。カップ戦を含めても、負けたのは、2試合だけです。

負けた1試合というのは、5月のガンバ大阪戦。コンサドーレがホームで負けた試合はそれ以外にもあるのですが、自分個人でいうと、6月のヴィッセル神戸戦は礼文島(フラワーマラソンは中止になって走れなかったのですが)、8月の横浜F・マリノス戦は仕事の都合(礼文島に行く直前でバタバタ)、10月の鹿島アントラーズ戦は道北出張中で、たまたま、見てません(べつに負ける予感がしたから見に行かなかったとかではなくて)。

逆に、勝った試合で見ていないのは、北海道マラソンの前日で体に負担をかけたくないがために行かなかったベガルタ仙台戦だけ。

これしか見ないのであれば、シーズンチケットは明らかに割高なのですが(サポーターズ持株会の招待券も持ってますからね<自分では使わずに友人を招待するのに使ってますが)、もはや、高いとか安いとか、どっちのほうが得だとか、そういう次元の話ではないので、たぶん、来季も、シーズンチケットを買うのでしょう。

案内も来ちゃってますから。

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幸せなエンディング

1999年にJリーグが2部制になったとき、ぼくは国立に住んでいて、まだ東京スタジアム(味の素スタジアム)はなかったから、Jクラブのホームスタジアムでいちばん近くにあったのは等々力で、1999年のJ2の開幕戦は、等々力に川崎フロンターレ対アルビレックス新潟を見に行ったのでした。当時すでにコンサドーレ札幌のサポーターズ持株会に入ってはいたけれど、この年のコンサドーレの開幕戦は大分(まだビッグアイはなくて市陸だった)だったから、行くという選択はなかった…のですが、この翌年のコンサドーレの開幕戦は鳥栖で、それは見に行ってしまうのだよなあ(それでエメルソンの衝撃ハットトリックを目撃するわけです)。

さらにさかのぼることその2年前、1997年は現在のJ2に相当するカテゴリはJFLで、JFLの上位にいたのは(この年に圧倒的な強さで優勝する)コンサドーレ札幌のほか、川崎フロンターレ、東京ガス、本田技研といったチームでした。この年のコンサドーレとフロンターレの試合はホーム・アウェイの2試合とも終盤に点が入って延長にもつれこむ激闘となり、2試合ともコンサドーレが制した…というのは、もはや伝説に近い、オールドファンの語る試合になっているのかもしれません。

その年、フロンターレはわずかに及ばずJリーグには上がれなかったのですが、その最後の試合は、ソウルでワールドカップ予選を見てから早朝に成田に帰ってきたその足で見に行って、まだ今みたいに他会場の速報をすぐに手に入れる手段はなかったから、試合後に選手がうなだれながら並んだのを見て、ああ、だめだったんだと思った…というのが、20年前の話。

それから20年経って、川崎フロンターレがJ1優勝を成し遂げたというのは、当時は(そんなわけで近かったこともあって)わりとフロンターレの試合を見ていただけに、感慨深いものがあります。

フロンターレが20年経って優勝したのだから、その頃は同じようなところ、というよりも、むしろ、先行していたコンサドーレが、20年後に優勝しないとは限らない、と思うわけであります。20年後なら、まだ、ぼくも、生きているでしょう。

自分が生きている間にコンサドーレが一度ぐらいJ1で優勝争いしてほしい、というのは、だいぶ前から、ときどき言っていることだったのですが、ここへ来て、優勝争いといわず、ACL制覇ぐらいまで夢見てもいいんじゃないかと思えてきました。

今季、コンサドーレは、16年ぶりのJ1残留を果たしました。

16年前は、終盤はさっぱり勝てなくなって、最終戦に至ってはホームの札幌ドームで試合をしながら終了間際に藤ヶ谷陽介が股抜きシュートを決められて(決めたのは大柴健二<懐かしいな)、暗転した中でスポットライトを浴びながら岡田武史が監督退任の挨拶をしていたときに罵声が飛んでいた、なんてことを思い出します。あのときは、試合なんかそっちのけで、岡ちゃん辞めるんだって!のほうに注目が集まっちゃってて、今になって思い返すとちょっと信じられないことなんだけど、試合<岡ちゃんって感じで、空気がふわふわしちゃってました。

その点、昨日の試合は、四方田さん監督退任は決定的な状況だったけれど、そして2点を先行しながら(最初のジェイの得点はスーパーゴールでしたねえ)追いつかれてしまう嫌な流れだったのに、残りわずかの時間で福森晃斗→横山知伸の勝ち越しゴール。あれはホームの観客、雰囲気が決めさせてくれた得点だったと思います。もちろんやっているのは選手だから、選手の頑張りなんだけれども、それを後押しするスタジアムの空気というのを、この何年かの間、とりわけ四方田さんが監督になってから、野々村社長が、スマートなリーダーシップのもとに、時間をかけて作り上げてきた結果であったとも思うのです。

試合後のセレモニーで、四方田監督が、心のこもった、力強い言葉で、まだまだコンサドーレのためにやっていきたい、といったことを語り、さらに、野々村社長のスピーチの中では、ペトロビッチ新監督候補のビデオメッセージが大型ビジョンに映し出されて、こんな日本語訳が表示されました→《四方田さん!貴方は昨年札幌をJ1へ昇格させ、そして今年はJ1残留を成し遂げた。素晴らしい功績を、心から讃えたい!私は貴方と共に札幌で仕事がしたい!何より貴方のサポートが必要だと思っています!》

これで、どうして四方田さん辞めさせちゃうの?ミシャでいいの?というモヤモヤが、払拭されました。ペトロビッチと聞くと、勝負弱いとか、広島から浦和に自分のよく知っている選手を移籍させたとか、そんな印象があって、そこがモヤモヤだったんだけど、四方田さんというコンサドーレの財産を活かしたうえで、さらにチームを上に導いてくれるならば、それは、素晴らしいことです。コンサドーレは、まだ、タイトルにこだわるチームじゃない。それならば、優勝できないミシャだって、いいじゃないか。

うまく行っている状況をあえて壊すのは、とても、勇気のいる決断です。それは、ともすれば博打になりかねないのに、今回の監督交代は、中長期を見据えたもの=四方田「監督」を育てていく=であり、四方田さんをスタッフに残したという点では、リスクヘッジもできている。これは、なかなかできないことです。コンサドーレは、じつに稀有な人材を得ました。そして、それは、野々村氏をここまでに育て上げたサポート企業の功績でもあります(ここはもっと強調されてもいいところだと思う<まだ早いかな?)。

でも、こういうふうに、うまくまわり始めたのは、なんといっても選手あってのことだし、昨年、今年と、大胆な選手起用で勝負勘を身につけてきた四方田さんが、きちんと結果を残してくれたからです(何度も言うけど最大のターニングポイントは去年の3月のアウェーの清水戦だったと思います〜その後、深井一希に前線でチェイシングさせたり、いろんなことやってきましたねえ)。もし、去年の途中で四方田さんがぼろぼろになってチームを去っていたり、あるいは、今シーズンだって、あの6連敗のときに四方田さんを解任したりしていたら、あるいは、あれ以上の負けが続いて降格になってしまっていたら、また、リセットでした。

クラブが潰れかけて、絶望的な中で、むりやり希望を見出すしかなかった2003年のオフから、14年かかって、ようやく、ここまで来ました。今朝の道新スポーツの1面記事の最後は《J1リーグは、最終節で川崎がかしまを追い抜き、逆転優勝を決めた。いつの日か、札幌もその頂を目指すことになるだろう》と結ばれています。去年までなら、何を言ってるんだか…だったはずですが、今は、それが、けっして非現実的ではないと思えます。

この気持ち、20年見ている人なら、わかってもらえますよね?
(ちょっと力入りすぎた文章書いちゃってるなあと思ってるもので…(^^;))

ここんとこしばらくユニホーム買ってなかったんですけど、来季のユニホーム(早くも一昨日から予約開始となってます)は、予約開始日にまるいに行って、もう、お金も払ってきました。



まあ、スタジアムで着る用、というよりは、マラソン用、だったりするわけですが(笑)。背番号をつけなかったのは、5000円かかるっていうのもあるんだけど、それ以上に、どうせゼッケンつけて見えなくなっちゃうんだから、って理由です。来季のは黒いラインが太くなってて、真夏の直射日光を浴びる北海道マラソンには向いてないような気もするんだけど、来年の北海道マラソンは記録更新ではなく楽しく走ることを目指すつもりなんで(タイム的には今年と同じで十分)、マラソンのことだけ考えると水色のアウェーユニがすごくいい感じなんだけど、アウェー用だけ買うのも邪道だし、かといってホームとアウェーの両方を買うのも大変なんで(来季のシーズンチケットも買わねばならんですからねえ)…という具合に、もう飽きた、醒めました、みたいなふりをしていても、結局、コンサドーレはやめられないんだなあ。

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コンサドーレ×ゴールデンカムイ

北海道コンサドーレ札幌は、現在、18チーム中12位です。こんどの土曜日の今シーズン最終戦に勝てば(他のチームの結果にもよりますが)10位まで上がれる可能性があり、負けても(これまた他のチームの結果次第ですが)13位までしか下がりません。つまり、今季は、J1で、10位から13位の間で終わる、ということで、開幕前に降格候補だったことを思えば(降格するのは16位以下のチーム)、大健闘といえます。

その最終戦は「ゴールデンカムイ」とのコラボ企画ってことで、「ゴールデンカムイ」の主人公がドーレくんのポーチをぶら下げてます(コンサドーレ公式)。何も知らずにこれだけ見ると、ゴールデンカムイがほのぼのした物語のように思えなくもないのですが、実際には、かなり、殺伐としたお話です。



とにかくやたらと人が死ぬので、これをテレビで放送するとどういうことになるんだろうか…と、こうして話題にしていることが、この企画に乗せられてるってことなんでしょうねえ。

オリジナルのタオルマフラーももらえるそうなので、土曜日はみんなで札幌ドームへ行きましょう。

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祝 北海道コンサドーレ札幌 2018年もJ1残留決定

新聞各紙1面

スポーツ新聞のみならず、北海道内で最も発行部数が多い北海道新聞という一般紙ですら「コンサJ1残留」というカラー写真付きの記事を1面の上に持ってくるあたりが、北海道の特殊性だなあと思います。そんなことを考えてしまうぐらいに、意外に、冷静というか、醒めてます。興奮度という点では、去年の今ごろ、ウッチーのゴールでJ1昇格を確実にしたときのほうが、はるかに大きかった。今回は、どちらかというと、ホッとした、ってところです(そういえば、去年の内村スーパーゴールの週末も、札幌ドームは「嵐」でした)。

今季は、開幕から2連敗しても、そんなにひどいことにはならないだろうと思ってました。だから、J1残留は、想定内。とはいえ、なんだかんだ言って、最終節まで引っ張るんだろうなと思ってたんで、2試合を残して決められたのは、たいしたものだと思います。

ホッとしたというのは、少し長い目でみれば、現社長の就任以来、コンサドーレは、確実に、よい方向に進んでいるわけで、それが、ここでまたJ2に戻ったら、まわり道になっちゃう。べつに急がなきゃいけない理由はないけれど、せっかくうまく行っているのに、勢いが削がれるのはもったいない。J2に戻っちゃったら、J2での戦いとJ1残留を目指した戦いで、最短でも2年間の道草をしなきゃいけなくなる。

経営というのは環境や運にも左右されますから、過去の経営者がダメだったというつもりはないのですが、野々村さんが、優秀な経営者であることは確かです。同じ事業、同じ陣容でも、経営トップが替わると会社の業績はこんなにも変わるものなのか、という、好事例を、目の前で見せられていることは、たくぎん破綻後20年の北海道全体にとっても、よいお手本になるはずです。

思えば、今季は、夏の中断期間に入る直前、J2降格圏に落ちそうだったところで、0−2から福森晃斗がフリーキックを2本続けて決めて追いつき、どうにか降格圏の手前で踏みとどまったのが、大きなポイントでした。ああいう試合をやっていれば、神様は意地悪をしない、というか、やることやってたから、神様がああいう奇跡をプレゼントしてくれたのかもしれない。

来季もJ1で戦えることになって、嬉しくないことはないんですけど、過去にいろんな経験をしてきた身としては、もう、頭の中は、来季のことになってます(<おまえはチーム関係者か(^^;))。16年ぶり残留、という16年前のシーズンというのは、残留はしたけれど翌年がぼろぼろでぶっちぎり最下位のJ2降格となったわけですが、あのときとの最大の違いは、残留したシーズンの成績だと思っています。16年前のシーズンは、序盤の「貯金」があって残留できただけで、シーズン終盤は、かなり、苦しい戦いを強いられました。それに対して、今季は、むしろ、後半のほうが成績が上がっていて、中位以上のチームとも互角に戦えるようになっています。シーズンを通じてチーム力を上げてきているのだから、これを落とさないようにさえすれば、来季は、もっとやれるはずです。

ついでに言っておくと、16年前は、シーズン終了後に、ウィルと播戸竜二が抜け、野々村芳和と名塚善寛も抜けたところに、自らが起用した選手に責任を取ってもらうなどと発言してしまう新人監督が来ちゃったわけで、どうもあのシーズンは新人監督の印象が悪すぎてアレなんですけど、いま思い返してみれば、チーム編成からして、ダメダメでした(さらについでにいうと、あの残留の翌年のぼろぼろシーズン、コンサドーレのポスターには「コンサドーレは観客動員ナンバーワンを目指します」みたいなことが書いてあって、それは違うだろう、少なくとも観客に向かってアピールすることじゃないだろうと思ったことを覚えています)。その点、いまは、社長の顔が見えるし、現社長はそんなおかしなことはやらないだろうとも思える。だから「北海道から世界へ」の道半ばで、2年(以上)も寄り道をさせたくない、という意味で、残留決定に、ホッとしているのです。

ぼくらは、このクラブをサポートするだけでなく、いわば媒体としてこのクラブを活用しながら、このクラブとともに、みんなで大きくなっていけるはずです。そのためにも、まずは、お金を払って、試合を見に行きましょう(一応突っ込まれないように言っておけばぼくはシーズンチケットを持っているから今シーズン分に関しては追加でお金を払うことはないのですが)。今季の最終戦は12月2日土曜日14時から、札幌ドームでのサガン鳥栖戦です。

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いやいや、まだまだ(心配性?)

7時過ぎに選挙に行って(投票所まで走って30秒なのは楽だ)、その足でコンビニ行って、スポーツ新聞を2紙購入。

札幌残留王手の見出し

北海道コンサドーレ札幌は、次の鹿島アントラーズ戦(10月29日@札幌ドーム)で勝てば、3試合を残して他チームの動向次第で来季のJ1残留(J2降格回避)が決まる、というのが、同じ見出しの意図。そうは簡単にはいかないだろうけど、サッカーのリーグ戦では「勝ち点差>残り試合数」になると追いつくのは難しいと言われていて、昨日の勝利でコンサドーレは降格圏のチームとの勝ち点差が7になって、残り試合は4なのだから、安全圏に近いところに逃げ込みつつあるのは確かです。

ただ、2−0は危ない(なんてことを言っているのは日本だけだと後藤健生さんの本で読んだことがありますが)、というのと同じで、ここで安心しちゃうと、見てる人がみんな「もう大丈夫だ」と思っちゃって追いつかれちゃった9月23日のアルビレックス新潟戦@札幌ドームみたいなことになりかねないので、安心はしてません、が、あの新潟戦の経験があるから、誰も、安心なんて、してないだろうな。

J1に残れれば2001年以来16シーズンぶり、ってことですけど、その16年前というのは、前半戦で作った「貯金」を食いつぶしながら残留圏内をキープしたわけで、シーズンを通じてチーム力が上がっているとは感じられなかった(ということすら、みんなあんまり気づいてなくて「残留できた、わーい」的な空気でしたよ、当時は)。その点、今シーズンは、9月になって初めての連勝、10月に入って2度目の連勝と、確実に、力をつけてきている。

だから、気の早い話ですけど、来季、ク・ソンユンや福森晃斗やチャナティップ・ソングラシンをチームに残すことができれば、2002年のような(J1で2シーズン目になった途端に降格まっしぐらみたいな)ことには、ならないと思ってます(だから、資金力勝負になっても負けないように、チケットを買ってコンサドーレの試合=今季残り2試合=を観に行きましょう)。

札幌ドームや厚別で友人知人と会うたび、「最終戦(12月2日@札幌ドーム)の前には残留を決めておきたいよね」「最終戦でドキドキするのは嫌だよね」という話をしてきたものの、新潟戦の引き分けで「あれ?やっぱり最終節まで引っ張っちゃうのか?」との思いがじわっと出てきていただけに、ここで(正直にいえば連敗も覚悟していた2試合で)連勝したことには、嬉しいけれど、ちょっと戸惑いもあるようなこそばゆさもあります(笑)。

今季の残りホームゲームは2試合、10月29日(鹿島アントラーズ戦)、12月2日(サガン鳥栖戦=今季最終戦)、いずれも、会場は札幌ドームです。みなさまのお越しをお待ちしております。
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