5度目の昇格、4度目の優勝
20年で5度目の昇格ですよ。その点では、一度も昇格したことのないアントラーズやマリノスよりも、すごいんだぞ(笑)。
これだけ昇格してるんだから緊張なんかしないだろうと思ってたのに、昨日の朝は、多少のドキドキ感があって、そのときに思ったのは、ああ、河合と宮澤と内村がいてよかったな、ということでありました。こんなに昇格に慣れているのにドキドキするんだから、昇格の経験のない選手たちの緊張感たるや如何に、という中で、河合と宮澤と内村という、今回の試合にも出てくる選手たちは、5年前の痺れるような昇格決定試合にも出ていた。だから、彼らは、チームに多少ならぬ落ち着きを与えることができるはず。彼らが残っているうちに、J1復帰のタイミングが訪れてくれて、本当のよかった。
正直なところ、興奮して歓喜が爆発して一夜明けてもその余韻が…というのは、今朝は、まったくなくて、そういう感情は、先週のアウェー千葉戦の翌日が最後でありました。結果的には、昨日の試合は、負けでも昇格だったのだから、一か八かの勝負に出る手もあったのかもしれないけれど、それでもし失点して負けていたら、昇格はできても、優勝は逃していた。優勝を逃したら、賞金が1千万円減ってしまう。だから、いいんです。
でも、まだ、モヤモヤしているわけで、なんでこんなにモヤモヤしているのかと考えてみると、なんだ最後のあのボールまわしは!と言っている(怒っているまたは呆れている)声が、ネット上に溢れているのが気になって、というのもあるんだけど、そんなのは気にしなければいいんだし、自分自身は、試合中も、おお、ホントにこんなことやっちゃうんだ、すごいなと思って見ていたから、それは、大した問題じゃないのかもしれない。
それよりも、結果的に、ツエーゲン金沢のJ3降格回避に協力することになってしまったことが、金沢と入れ違いで最下位に転落した(そしてJ3に降格することになった)ギラヴァンツ北九州に申し訳ないな、ってことが、どっかに、引っかかっちゃってるんですね。それもこれも、たまたまそうなった、ってことで、前節の内村のシュートを千葉のGKが止めていれば、とか、その前の徳島戦の渡大生のシュートがポストに当たらずに外に流れていれば、とか、そんなこと言い出したら、キリがない。
だから、これで、いいんです。
思えば、今シーズンは、ずっと、こんな感じでした。強いのかなんだかよくわかんないんだけど、ずっと負けてなくて、ずっと首位にいる。なんかつまんないよねえ〜(笑)と、スタジアムで会ったいろんな人が言ってて、ぼくも、そんなことを思ってました。個人的なことをいえば、プライベートでいろいろあって、コンサドーレへ向ける気持ちが弱くなっちゃったこともあるんですけど(行かなかった試合も多かったから、シーズンチケットは、たぶん、元が取れていない)。
だけど、過去のようなわかりやすさがなくても優勝したというのは、全体のベースが上がっているということなのでしょう。いつまでも、エメルソンやらダヴィやらの呪縛に囚われていたらダメなのだ。
前回のJ1は(ダメなほうの)記録をたくさん作ってあっさり降格だったけど、前回は、J2でギリギリの3位だったうえに、昇格決定後に主力のセンターバックが移籍してしまっていた。その前は、J2で優勝とはいっても、これは上に行ったら厳しいんだろうなという戦い方でした。さらにその前となると、エメルソン(ウィル)と播戸竜二のときまで遡ることになって、このときは、とりあえず昇格した翌年はJ1から落ちなかった(で、その翌年は、ウィルが去ってロシアリーグのストライカーが来て、監督が責任を取らせて…というのは、わかる人だけ苦笑してもらえればよい話です)。さらにその前は、1年で降格したんだけど、あれは前年の実績も含めたポイントで降格を決めるというへんなレギュレーションのせいであって、あのシーズンだけの結果でみれば降格ではなかった。
そうやって考えていけば、J2で優勝して、主力の移籍もなさそうで(ソンユンと福森とブラジル人3人を残せたのは=まだ正式発表ではないけど=大きいよねえ)、それなりに的確な補強もするであろう来季のJ1は、楽しみです。
Jリーグ的には、まだ、チャンピオンシップもプレーオフも入替戦もあるんだけど、あー、終わっちゃったな〜、楽しみなくなっちゃったなあ〜、つまんないな〜って思ってるんだから、今季はいまいち自分の気持ちが入っていなかったとかなんとかいうのは、自分に対する嘘、なんだろうな。泣きたいのに笑ったり冷たいフリをしたり、そんな関係、なんでしょうなあ(そうなじゃなきゃ20年も見続けてないよな〜)。