土曜日だけどサンデー毎日
今もまだ東大合格者数の高校別ランキングなんてのをやってるのかと少し驚くとともに、そういえば亡父もこの種の週刊誌をよく買っていたなあと思い出しました。ぼくが大学に入るか入らないかの頃だから、40年ぐらい前の話ですが。
そんな特集記事が読みたくてわざわざ買ったわけではなく、目的はこちらの記事でした。
「『流氷物語号』で流氷を見る旅」と題した巻末カラーページで、杉山淳一さんが「流氷物語号」の魅力を紹介しています。東大合格者ランキング号は売れるそうで、そういう号に「流氷物語号」の記事を載せていただいたのは、とてもありがたいことです。今年はもう終わりましたが、来年の冬は、この記事を見た読者のみなさんが流氷シーズンにオホーツク流氷ラインを訪れてくれることでしょう。
こちらも杉山淳一さんの記事。こちらはネットで無料で読めます。
堀井雄二『オホーツクに消ゆ』の“殺人現場”を走る人気観光列車「流氷物語号」とは? 伝説の“涙彫二ポポ”も登場 | 文春オンライン
なんでもかんでも無料で読めるようになるのは必ずしもよいことだとは思わないのですが、いわゆるコタツ記事でなく、しっかりと取材をして、それも短時間ではなく長期にわたる取材の成果をまとめた記事を多くの人が目にする機会ができるのは、それはそれで、よいことです。文春オンラインのほうはどちらかといえばゲーム愛好家目線で書かれていますが、サブタイトルにある「もうひとつの物語」は、ゲームをやらない人にも楽しんでいただける内容です。記事中にあるように、2021年2月という全国的に旅行自粛が叫ばれていた時期に、「オホーツクに消ゆ」デザインの流氷物語号をフルスペックで(=車内サービスありで)運行したからこそ今があるのであり、あのとき、JR北海道や網走市が、列車を運休にしなかったどころか、観光ボランティアが乗務する形での運行を認めたことは、まさしく「英断」であったと思います。