熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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クマは何でも知っている

「木彫 仁吉展」は茶廊法邑で、16日まで開催中です。

にきち展の会場

昨日の昼下がりに行ったら、礼文島民宿海憧の常連さん(関西在住)が来ていて、せっかくだからお昼ご一緒にどうですかと誘われ、みんなでランチの後、石黒さんの写真展へ。

MOTレール倶楽部からのお花

写真展の会場へ向かう途中、常連さんは「石黒さん、20年ぐらい前に礼文で会ったことあると思うんだけど、顔が思い出せなくて…」と、不安げに語っていたのですが、石黒氏は、顔を見るなり「お会いしてますよね?」。常連さんいわく、写真展のウェブサイトに載っている写真の顔は「?」だったけど、本人を目の前にしたら、ああこの人だ!と思った由。

ところで、仁吉展から写真展会場への移動中、民宿海憧の常連さんから、沿道にあった何かのことを尋ねられたのですが、ぼくは答えがわからなかったので「知らない」と返事をしました。

「オークマさん、何でも知ってるのに、知らないことあるんですね」

あ、そうなんだ。

ボクは、何でも知っていることになってるんだ。

ついこの間も、ある場所で「なんでもしってるおおくまさん」のネタで盛り上がった(今ふうに言うと「いじられた」)のですが、これまた今ふうに表現すると、最近、おおくまさんは「何でも知ってるキャラ」らしいです(周囲の一部の人の間では)。どうしてそうなったのか?は、よほどうまく書かないと全然おもしろくない話になってしまうので書きませんが(内輪で盛り上がった話はそのまま書くとそのときの空気感を共有していない人にとってはおそろしくつまらない話になる)、とにかく、そういうことになってます。

何でも知っているといえば、最近、ダンボール箱の中から発見された本。

本 ママは何でも知っている

さる事情により、わが住まいは、以前にも増して物置化しており、これはさすがにまずいだろうと、20年以上も封印されていた箱を開けたら、ポケミスがたくさん出てきて、これはその中の一冊。見つけてしまうと、何十年ぶりかに読んでみたくなるけれど、問題は、今の自分にはそんな時間はない、という以前に、今の自分にはこんな小さな文字は読めない、ということだったりするわけで。

本の中身

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裾野を広げる(広がった裾野に乗っかる)

のんきか!みやすのんきか!

本の表紙

あれっ?みやすのんき氏のウォーキング本って、前に出てなかったっけ?と思って巻末を見たら「本書は『あなたの歩き方が劇的に変わる!驚異の大転子ウォーキング』(彩図社/2016年)を元に、大幅に改稿・加筆して刊行するものです」と注釈が載ってました。実業之日本社から出ているみやすラン本は、ぼくの知ってるだけでも紀伊國屋書店札幌本店とMARUZEN&ジュンク堂書店札幌店の一角に小特集的なコーナーができてるぐらいですから、同じようなテイストのこういう本がそこに並べば、また、読者も増えるでしょう(現にぼくはジュンク堂でたまたま見つけて買いました)。

みやすさんのランニング本は、じつにわかりやすいのですが、ぼくのようなランナーには、ちょっと、レベルが高すぎるところもあります。レベルが低かろうが高かろうが原理原則は不変ですから、役に立つのは間違いないのですが、それは自分には無理だなあと感じる箇所もあります。

これまでに出たそうした本に比べると、この本は、ぼくのようなランナーには、ぴったりです。さらには、ランナーに限らず、健康のために歩こうと思っているような方にもおすすめできる内容なので、マラソンなんかやるつもりないという方も、ぜひ、お手に取ってみてください。

ぼくのようなレベル、というのは、こういうことです。



《5時間切りは、走りだけでなく、他にも趣味や目標があり、記録よりは完走を念頭に、大会ならではの雰囲気、景色、その土地での観光や食を楽しむ方が多いと思います。おそらく、いちばん長く続けられるペースであり、いつまでも走ることを好きでいられるところだと思います。さらに上を目指したくなったら、何か一つを犠牲にする覚悟で挑んでくださいね。》
(「2019ランニングノート」作田徹監修走力別アドバイス〜フルマラソン5時間切り編)

こういう楽しみ方が広がったのは、2007年に始まった東京マラソンがきっかけ、なのでしょう。東京マラソンの制限時間は7時間、すなわち、42km余りを7時間で走ればいいのですから、単純計算すると、1時間に6km走ればいいのです。これは、ちょっとした早歩きペースなのですから、完走のハードルは、かなり、低いです(といっても、いまや抽選倍率が10倍を超えてますから、参加のハードルはかなり高いのですが)。

本格的にやっている人にとっては、おもしろくないこともあるかもしれません。記録を狙って走っている人からすれば、沿道のエイドステーションでその土地の名物が食べられるなんてのは、どうでもいいことでしょう。そんなものいらないから参加費を安くしてくれと思うかもしれません。

だけど、そういう層だけでなく、マラソンなんてやろうとも思ったこともなかったような層までもがマラソン大会に出るようになったから、市場が広がったわけですね。市場、というのは、マラソン大会そのものだけでなく、関連した商品(みやすのんきさんの本もその一つでしょう)まで含めて、です。

ぼくは、いま、たまたま、鉄道のことが仕事になっているのですが、そのときに気をつけなければならないのが、まさに、そこだと思ってます。鉄道ファンの視点でやっていると、市場は広がっていかない。市場が広がらないということは、関心のない人の興味の対象にならない、したがって、ローカル線の存続がどうのこうのと言ったところで聞いてもらえない。もっと注意しなければならないのは、鉄道の価値を再発見しましょうなどと言って、鉄道ファンの価値観を押し付けてしまったら、一般人には、かえって引かれてしまうかもしれない。

みやすのんきさんの本は、従来の専門家にとっては、耳の痛いことも、たくさん書いてあります。そこで、専門家が、しょせん素人の意見だから、などと捉えてしまったら、世間の関心は、閉じてしまいます。ぼくは、鉄道に関しては、そこそこ(?)いろんなこと知ってますけど、だからこそ、鉄道のことがわからない人の意見には耳を傾けねばならないのだと思っています。

※こんなこと書くつもりではなく、本の紹介をするつもりだったのですが…(笑)<本の紹介は、また、機会をあらためて書きます。

この本はかなり読みました(今でもときどき読み返します)

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淡々と、粛々と



人生には理不尽なことが起きる。いくら自分が正しいことをやっていても、明らかにおかしなことが、自分の身に降りかかることはある。

そんなことは、50年以上も生きてれば、十分、わかってます。

その理不尽なことに対して抗っても、どうしようもないのです。怒ることは必要です。だけど、怒りのエネルギーを、起きてしまったことを覆すことに向けるのは、愚かなことです。起きてしまったことは起きてしまったこととして受け止め、その怒りのエネルギーは、いま何をすべきなのか、これからどうしていくのがよいのかに使うしかないのです。

湘南ベルマーレが、あのまま勝てずに終わっていたら、審判団は、もっと厳しい批判に晒されていたことでしょう。審判団の判断の間違いはベルマーレが勝とうが勝つまいが変わらずに検証されるべきものですが、世の中の空気として、もっと、ひどいことになっていたであろうところを、湘南ベルマーレの正しい努力が、暗雲を、吹き飛ばしてくれました。

ぼくの好きな考え方でいうと、神様はちゃんと見ていた、ってことになるんだけど、今回は、そんなことじゃないなと思います。誰が見てもおかしな理不尽なことを現実として受け入れたうえで、やるべきことをやった、湘南ベルマーレの勝利です。

浦和レッズのみなさんには申し訳ないが(西川周作はやりづらかったと思うよ、サッカーサイボーグではなく、感情を持った人間ですからね)、昨夜の湘南ベルマーレには、いくら拍手を贈っても足りないぐらいです。

何があろうとも、目標に向かって、淡々と、粛々と。それが人生です。

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令和元年最初のクマ散歩

昨日のブログにあれこれ書いたら、ありがたいアドバイスをいただきまして、だいぶ、気持ちが軽くなりました。かたやで、金曜土曜とほとんど何もできなかったので(とりわけ土曜日はすべてを犠牲にして終日の休息をとったので)、やるべきことがたくさん残ってしまって、しかし、なかなか手がつけられないという、これは、よくないときのいつものパターン。

そういうときは、やっぱり、外へ出て、体を動かすに限ります。

スニーカーに普段着で、今シーズン初めて、大倉山のジャンプ台の上へ。



ぼくはもちろん徒歩ですが、観光客の方はリフトです。



一般人がジャンプ台の最も近くまで近寄れる場所の最高地点は、K点=120メートルよりもかなり上の、78メートル付近。



こんなところ登れるわけないだろ…と思ったのは、こんどの土曜日に、ここで、Red Bull 400が開催される旨の告知を、ここに来る途中で見たからです。Red Bull 400というのは、このジャンプ台を、下から上に向かって走る「世界で最も過酷な400m走」でありまして、去年の大会の映像は当日のテレビのニュースで見ましたが、実際に現場に来てみると、これは映像で見た以上にすさまじい斜度です。

これ、立てないですよね(^^;



こんなのが、延々と続いているのですよ(ジャンプ台だからねぇ)。



風が冷たくてちょっと寒かったけど、いいリフレッシュになりました。

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猫を棄てたことはないけれど

《五日間に及ぶ九州鉄道旅行で堪能したうえ、風邪までひいたから、しばらく羽を休めるのがふつうかもしれなかったが、調子づいてしまった私は、それから半月後の一月一八日金曜日の夕方から、また出かけることにした。珍しく女房が、また行くの、と言った。》(宮脇俊三『時刻表2万キロ』第4章)

このブログでは過去に何度か使っている『時刻表2万キロ』の第4章のこの書き出し、あらためて、うまいなあ、と思います。宮脇さんは自分よりもずっと経験豊富な大人なのだから、うまいのは当然だと(無意識のうちに)思っていたのですが、いつの間にか、自分の年齢が執筆当時の宮脇さんの年齢に達してしまいました。とても不思議な気分。

上で紹介した第4章の直前、第3章の終わりは、こう書かれています。

《とにかくこれで、私にとっては最長の、四泊にも及ぶ日程は無事終った。湯前線に乗れなかったのは残念であるが、姫路で寝過ごさず加古川線に入って来たのだから、その欠は補ってあまりある。(中略)帰りの新幹線のなかで居眠りをするうちに、気のゆるみか疲れからか、私は風邪をひいた。正月は蒲団のなかで過ごした。》

これに即していえば、ぼくの10連休は、豊平川マラソン(ハーフ)でまともに走れなかったのは残念であるが、その5日前の別所沼公園のフルマラソンでは最後まで走りきって2020日のうちの1580日目のランナーとしての役割を果たしたのだからその欠は補って余りある、のだが、そのあとに風邪をひくところまで、宮脇さんの真似しなくていいんだよ…

そして冒頭に戻ると、6日間でフルマラソンとハーフマラソンを両方走るという初めての経験でランニングを堪能したうえ、風邪までひいたから、しばらく羽を休めるのがふつうかもしれなかったが、もともと予定を入れていた私は、それから3週間後に、またフルマラソンを走ることになっているのである…と書いてみると、宮脇さんの《珍しく女房が、また行くの、と言った》の一文は、じつに効果的であることがわかるのですが、ここではそういう話をしたいのではない。

別所沼で、雨の中、42.195kmを5時間近くかけて走っている途中、スタッフの方から「寒くないですか?」と声をかけられて、だいじょぶです、と答えたものの、その後、札幌に帰ってきてから咳が出たり鼻水ずるずるになったりしたのだから、雨中のフルマラソンは、じつは自分の体にダメージを残していたのだろうと思います。一緒に走ってくれたHクンは長袖だったのに対し、ぼくは、半袖1枚でした。

それで豊平川マラソンに出て、14km過ぎで戦うことを諦めて、翌日は一日休んでから連休明けの仕事モードに心身の状態を切り替えてからは予想通りに風邪なんてどこへやら、だったのが、大事なプレゼンを終えたらまた調子が悪くなってきて(わかりやすく緊張が解けたということだ)、フェイスブックに写真1枚載せただけなのにやけに多くの「いいね!」を獲得した美唄やきとりの写真(ちゃんと考えて書いたことがあまり受けなくてあんな写真がたくさんの「いいね!」を獲得するのはなんだかなあと思うのだがそれはさておき)からその次の別の宴席へと移動する途中で風邪薬を買ったぐらいに調子が悪くなってきて、金曜日の午後はもう最悪といっていいぐらいで某会は会議だけ出させてもらって(一度も発言はしなかった)懇親会は出ずに帰って、これで早寝すれば大丈夫だろうと思っていたのに、結局、昨日(土曜日)は、蒲団のなかで過ごしたのでありました。

やっぱり、もう、若くはないのだな(笑)。

2週間後にフルマラソンがあるから、長い距離を走っておかないと…と、不安で仕方がなかったんだが、考えてみたら、この間、フルを走っているのだから(それもちゃんと走れているのだから)、そんなの心配することじゃなかったんですね。2週間後のフルは暑さとの戦いという別の要素も加わってくるものの、フルを走りきれるだけの脚はできているのだから、何もしないというのは論外にせよ、走り込み不足をそれほど気にすることでもない、のでしょう。そもそも2週間後のフルマラソンの目的は何かといえば、タイムを伸ばすことではなく(暑いし高低差の大きいコースだから記録をねらうのは無理)、8月の北海道マラソンに向けた暑さの中でフルマラソンを走ることの体験的トレーニングにあるのだから、今月は何キロしか走ってない!などと、気にすることはないのだ。それよりも、まずは、鼻がぐずぐずして、喉にエヘン虫が住みついている状態を完全に治すことだ。

フェイスブックを見ちゃうと、昨日今日と、ランニングしました、自転車乗りました、といった、春(本州だともう初夏?)の気持ちのいい緑色や青色の写真の報告がたくさんあって、うだうだしているオレは何をやっているんだろうと思えてくるんだけど、焦りは禁物。とにかく、キミは、もう、若くはないのだ。

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