熊式。

大熊一精(おおくま・いっせい)の日々あれこれです。
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曽田雄志の喜怒哀楽

コンサドーレ札幌・曽田雄志選手の現役引退の挨拶(2009年11月29日@札幌ドーム)を、スカパーの録画見ながら、文字に起こしてみました。


まず、今日、このスタジアムに集まってくれたサポーターのみなさん、そしてこのセレモニーを企画してくれた会社のスタッフのみなさん、今日、僕をこの場に立たせてくれたチームのスタッフと監督、そして、認めてくれたチームメートに、まず、感謝したいと思います。ありがとうございます。

(場内から拍手)

変わる素晴らしさ、変わらない美しさ。このスタジアムにはこの二つがあると思います。必死で、生き残るための戦いがあって、それを見守ってくれるやさしさがあるから、僕にとっての9年間は、これに、気づかされる時間でした。

「何もおそれず 胸を張りたたかえ おお札幌 おお札幌」−このサポーターの声、この歌が、とても弱くて、とても下手だった僕に、どれほど勇気を与えてくれたかわかりません。

そのおかげで、強がってでも、前を向きながらサッカーをすることができました。

手術後、しばらくして、子供と、かけっこをすることもできなくなって、夢を見ても、夢の中でも、うまく走れなくなる自分を見て、今日の日のことを、考えるようになりました。心と体が、本当に一つなんだなと思いました。

体は、いつでも使える道具だと、思っていた自分が、恥ずかしくもなりました。

だから、何度も何度も謝って、今日のこの引退の決断を、僕自身の全部でしました。

そうしていまここにいますが、自分が思っていた以上に、さみしくて、思っていた以上に、悲しいです。

でも、こうやって、僕の終わり際を、こんなにたくさんのみなさんに見届けてもらうというのは、幸せなのかもしれません。

そして、この、切ない余韻が、これからの、僕の、人生に、いい色を、つけてくれるんだと、信じています。

サッカー選手が、僕にとってこんなに素晴らしかったから、僕らのチーム、僕らのサポーター、ありがとうございました。

活躍しきれなくてすいません。

(場内からかけ声と拍手)

僕の家族、僕の友達、そして僕のサポーター、本当にありがとうございました。

(拍手)

おかげで、素敵な思い出がたくさんできました。僕は、絶対忘れません。

(場内から「おれたちも忘れないぞ」などの声)

最後に、今日は、僕の、大事な、大事な息子の、誕生日です。

(拍手)

だから、この日を、去年までと(涙声)、同じように、楽しくて、幸せな日として、記憶したいと思います。

9年間、ほんとに楽しかったです。ありがとうございました。

(拍手)

そして、これからも、コンサドーレ札幌をよろしくお願いします。

(大拍手)



これだけの言葉を、原稿なしで、ほとんど詰まることなく、しゃべったのですよ。そんなやつはサッカー選手にはもちろん、一般の世の中にだって、そうそういませんよ。

スカパーでJリーグを見ることのできる方は、ぜひ、見てください。再放送は本日(現在185chで放送中)、12月1日に2回、12月2日、3日にそれぞれ1回、まだ残っています。

挨拶の前にオーロラビジョンで流れた映像(の、おれが泣いたところ)↓

スカパーでばっちり流れました(というか、あれ、スカパーで作ったのか?)。これ見ながら、また泣いたことはいうまでもありません(笑)。
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ちゃんと決めろよ

ニッカン(北海道版)


PKの直前、アツが曽田の近くに行って何か言ってたのは見えたのですが、そのアツと、カズの二人が、曽田に向かって「ちゃんと決めろよ」的なことを言っていたらしい。

スカパー録画放送は本日午前8時から。見られないので録画して本日夜以降に見ます。
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2009-J2-#50 勝手に曽田雄志サンクスマッチ



試合の結果は、こういうことです。



札幌1点リードの残り数分のところで、キリノとの交代で曽田が登場。高原がつけていたキャプテンマークを、石川直樹が(わざわざタッチライン際まで持って行って)曽田の腕に巻き付けてやったあたりは、なんだかやりすぎじゃねーかと、ちょっと冷めた目で見ていたのですが(石川のしぐさがオーバーアクション気味だったし)、その曽田がワントップの位置に入り、まったく鋭さのない(まさに曽田らしい)動きを始めたら、完全に曽田応援モードになりきりました(ま、最初から、私は「SODA 4」と背中に書かれたシャツを着ているわけですが)。

札幌がコーナーキックをとって、おお、曽田のゴールチャンス!と思ったら、砂川とハファエルがショートコーナーでキープ始めちゃったりなんかして、たしかに試合展開を考えればそうなんだけど、今日のこの場面でそれは違うでしょと文句たらたら言いたくなるところをぐっと我慢してたら、そのちょっと後で、曽田にグラウンダーの縦パスが出て、こいつをペナルティエリアの中で受けようとした曽田が倒れたら、なんとレフェリーがペナルティスポットを指差しているではないの!

まさかの展開に、とりあえずゴールラインの外に置いてある水を飲みに行く曽田。ここでハファエルが勝手に蹴っちゃったりするというのはハファエル的にはありそうなんだが、幸いにして今日のハファエルは先制のミドルシュートを気持ちよく決めてるから(にしても、今日のハファエルは遊びすぎだよ(^^;))、やっぱりキッカーは曽田。

そしてこのPKをキーパーに止められる曽田(笑)。この辺が曽田の曽田たるゆえんなのですが、これがまたキーパーが動いたということでやり直しになり(私はバックスタンドにいたので手前側の副審が旗を上げているのがわかったのですが、一瞬、何をアピールしているのか、理解できませんでした)、二度目のPKを決めた曽田。立ち上がって絶叫する私(笑)。

セレモニー。



曽田自身の挨拶(というか、あれは自作の詩の発表会みたいだったな)の前に、オーロラビジョンで曽田雄志の9年間を振り返る映像が流れて、その最後に、曽田のメッセージ(これまた自作の詩だな)が映し出されたのでありますが、その2行目だったか3行目だったか、

怒らせてごめんなさい

という文字が出たときに、私、じわーっと泣きました。いや、謝らないでくれよ、そりゃたしかに君のミスで負けた試合はたくさんあったよ、でもそれも含めて曽田なんだよ、などなど、頭の中を駆け巡る思い。

その後の、曽田自身の、長い挨拶の中でも、「活躍できなくて(活躍しきれなくて、だったかも)すみません」という台詞がでてきたときに、また、じわーっと来ちゃって。そこだけじゃなくて、とにかく、曽田の、言葉の選び方が絶妙で、あれはサッカー選手の挨拶じゃないっすね。

帰り道、一緒になった方々とも話しましたが、こんなに幸福感いっぱいで終わったホーム最終戦は、初めてでしょう。試合の結果、内容だけでなく、監督が石崎氏だったことも大きい(だって昇格にほど遠い結果ですよ、罵声の一つや二つ出たっておかしくないでしょ)。

コンサドーレ札幌は、今日の勝利で、最終節の結果にかかわらず、今シーズンの6位が確定(だから最終節は負けていい、ということではない<当然だが)。私も、明日からは、来季に向けた冬眠に入ることとします(謎)。
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ローカルですが

コンサドーレの番組ではなく、一般のニュースです。


HBCさん的には「札幌南高校出身」にインパクトがあるらしい。その辺の感覚は、道外出身の私にはなかなかわかりづらいところ(札幌南高校が北海道内随一の進学校であることぐらいは知ってますが)。


2007年のヴェルディ戦84分の先制ゴール(だと思う)。

今野泰幸→曽田雄志と引き継がれてしまった4番は、もはやダイゴぐらいしか付けられないと思う(札幌のエースナンバーが吉原宏太→高木琢也→山瀬功治と受け継がれてきた18番だったのも今は昔…山瀬の次の18番が曽田だったんですがね)。


試合に出るのは厳しいんだろうな。チームにはまだ6位死守ってテーマがありますからね。
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とっくに完売していた

見に行こうかと思ったんですけど、もはや遅すぎました。





先週、私が甲府に行った(=上の写真を撮った)時点で、すでに売りきれてたのですね。そりゃそうだよなと納得。
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